砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

昔ながらの手作り製法にこだわる柴田飴本舗の信長有平糖

桜の開花宣言に浮かれながら【室津町】を散策した一昨日の僕は、その途中で以前からすっげぇ気になっていた『柴田飴本舗』にサクッと立ち寄った。その店舗は看板も掲げることなく閑静な住宅街の中に建っているためグーグルマップがなければたどり着くのに時間を要す場所だった。とは言え、店舗に看板はないが2本の電柱にはそれがあったので電柱もいい仕事をしてくれた。どうもありがとう。ほら、ご覧。それにしてもマニア垂涎の完璧すぎる佇まいじゃないですか。

柴田飴本舗

店内に一歩足を踏み入れると向かって左側の一角に陳列棚があった。その棚に整然と並べられた商品はどれも美しくとても魅力的だった。僕がそれらを眺めていると作業服姿の女性スタッフがスッとやってきた。「いらっしゃいませ」「あ、看板商品は有平糖ですよね?」「はい、そうです」「では、有平糖をください。それと邪魔にならないようにしますので少しだけあちらの作業場を見学してもいいですか?」「今は作業をしていませんけど、どうぞ」「ありがとうございます♪」。

柴田飴本舗の陳列棚

隣接する作業場はたまらなくいい。昭和6年に創業した伝統と歴史をまざまざと思い知らされる風景がそこに広がった。昔ながらの手作りの製法をそのままに量より質にこだわっている様子が容易に見て取れた。腹式呼吸派の僕でも大胸筋を意識しながら肺いっぱいの深呼吸を楽しんだ。

柴田飴本舗の作業場

ふと右斜め45度に目をやれば徹底的に年季が感じられる大きな釜や鍋がきちんと並んでいた。猫も杓子も効率化やら大量生産やらに盲進する今日この頃、あくまでも昔ながらの製法と素材を活かすことを頑なに守りながら本物の飴作りに挑戦し続けているブレない姿勢が見事だ。それはゴミひとつない作業場にあるピカピカに磨かれた大きな釜や鍋などの調理器具を見ても分かる。

柴田飴本舗の作業場

せっかく桜も開花したことだしこれ見よがしに加納の清水川沿いの桜を愛でながら悠久の歴史に思いを馳せようじゃないか。だから、そうした。誰が見たのか知らないが、戦国時代に南蛮より渡来したっぽい「有平糖」を再現した「信長有平糖」と桜のツーショットを記念に撮ってみた。これは3種類ある中の砂糖と水飴だけの「すっぴん」の味わいが楽しめる「純糖」という飴だ。

加納の清水川沿いの桜と信長有平糖

柴田飴本舗のレビューとマップ(岐阜県岐阜市)はこちら