JR蟹江駅を降りて【蟹江町】を散策するつもりが、その前に2駅先のJR弥富駅に降り立った一昨日の僕がいた。その理由は言わずもがなだよね。しかし、ちゃんと聞いてほしい。「ねぇ、だったら早く言ってよ」「うん、どうもありがとう」。ほら、ご覧。それはレトロとビンテージを足してアンティークで割ったようなグリーンがまぶしい『大橋屋菓司舗』を訪れるためだった。

想定外なことに自動ドアが開いたのでいい感じに年季が入った店内に一歩足を踏み入れると誰もいなかった。僕が「すいませ~ん」を3回くらい連呼すると「すみません!待ちましたか?」と背後から明るい声がした。それは女将さんだった。「いえ、30秒くらい前に来たばっかです」。僕は目の前にある「小豆あん」と「抹茶あん」が入った5個入りの「弥富金魚最中」を指差して「これって5個全部を小豆あんにできますか?」と尋ねたら「できます!」と秒で返ってきた。

「では、それをお願いします」「はい、ありがとうございます」。「で、創業したのは何年くらい前ですか?」「80年か90年か、もっと前かも😅」「ハハハ、そうですか😆。今日は岐阜から来ました」「岐阜!私も行ったことがあります。パルコってまだありますよね?」「ぱ、パルコ?とっくの昔にないです🤣。もしかして路面電車って走っていませんでした?」「走ってました!」「20年以上は前です😂」「あ、キムタクって来ましたよね?」「伊藤英明が連れてきました」。5分前に初めて会ったばっかなのに和気あいあいとした空気の中でまだまだ会話は続く・・・。

最初に戻ってJR蟹江駅に降り立った僕は、せっかくなので『蟹江城』を攻略することにした。そこには城址碑と畳2枚分のベンチしかなかったが、ピーカンの青空で暑くも寒くもない最高の甘味日和だったので「弥富金魚最中」を食べることに決定した。そう言えば、店ではこのような会話もあった。「あんこは私が炊いているの」「毎朝ですか?」「そうです。これ(らくがん)は娘が作っています」「それは頼もしいですね」。そして、淡水魚と甘いもんをこよなく愛す僕には一石二鳥を絵に描いたような「弥富金魚最中」を一気呵成に頬張った。女将さん、グッジョブ!

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