レインコートどころか、折りたたみ傘の心配もない国宝級レベルの快晴だった。香港島へと渡るために地下鉄を利用し、スターフェリー・ハーバーに到着した。
怪しい不気味な集団に徹することができない中途半端なところが滑稽でいい。
下船後、香港で2番目に高いIFCタワー2を眺めていたら首と肩が痛くなった。
見た目通り爽快な2階建てオープントップ・バスに乗って上へ上へと向かった。
この道を経営破綻したヤオハンの元社長も通ったかと思ったらなぜか笑えた。
「百万ドルの夜景」で有名なヴィクトリア・ピークだが、私にとっては『慕情』だ。
このスカイテラスだが、高所恐怖症の者からすれば罰ゲームとしか思えない。
ハーゲンダッツの店舗があったが、今ひとつ胃腸が心配だったので我慢した。
「Love is a many splendored thing~♪」と口ずさんだ。それ以降は知らない。
ヴィクトリア・ピークの山頂駅から山麓駅に下るピーク・トラムの先頭に乗った。
その後はストリート・トラムの2階最後尾に乗った。とにかく乗り物三昧だった。
空腹感が五臓六腑に吐息を漏らしたので典型的な地元の大衆食堂に入った。
とても税理士のそれとは思えない、レッドロブスターのような異様に太い腕だ。
海沿いのワインディングロードを激しい運転で走るバスに揺られてやって来た。
「謝りなさい。とにかく頭を深く垂れて私に謝りなさい」と神々しい念を送った。
いくら撮っても原価は0円だし、せっかくなので車公廟で記念写真を撮影した。
名古屋のJRタカシマヤにも入っている鼎泰豐で夕食をとった。満腹になった。
20時からのショーを観るために小走りでヴィクトリア・ハーバーまで向かった。
節電の「せ」の字も感じられないバブリーな感慨を久しぶりに覚えさせられた。