砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

菓房探訪

親玉本店の親玉饅頭は焼いても揚げても冷めても美味しい

大胆な気分転換と幾ばくかの涼を取るべく琵琶湖の北に位置する余呉湖を訪れた一昨日の僕は、その帰りに当然のように【長浜】に立ち寄った。いつもの黒壁スクエア界隈に行ったらあーた、大通寺の夏中法要の縁日である「夏中さん」で多くの屋台などが立ち並び…

200余年の歴史が奏でる大口屋 布袋本店の餡麩三喜羅

目と鼻の先にある老舗の和菓子屋を二度もスルーした僕の勇気と根性をできるだけ分かりやすい日本語で褒めてやってほしい。そのため遠州弁はOKだけれど津軽弁はNGだびょん。だから、そんなことはどーでもいいんです。格別なる味を満喫するために【江南】…

南知多の乾いた風を感じる櫻米軒の波まくらはクセになる

もっと言えば、カルビーのかっぱえびせんよりやめられない止まらない。では、そろそろ本題に入ろう。ほぼ4年ぶりに【常滑】を訪れた一昨日の僕は、その前に適度にこよなく愛す知多郡は南知多町に立ち寄ると降り注ぐ太陽に罵詈雑言を浴びせながら交差点にそ…

執念で見事に復活させた倉知金太郎饅頭本店の金太郎饅頭

じっちゃんの名にかけて頑張ったのは金田一少年だけじゃねぇぞ、この野郎。こっちはリアルなじゃっちゃんのそのまたじっちゃんである二代目の倉知金太郎の名にかけて六代目は必死こいて頑張ったんだ。では、そろそろ今日の〆に入ろう。まだ早いっちゅう話や…

楽庵 老木やのE・あんばい餅と若草は最高で最良の塩梅

僕にとっては青森県や群馬県とほぼ同類項の【尾張旭】を歩き回った一昨日の僕は、その帰りに乗り継ぎポイントである大曽根駅を左足から降り立った。そう、大好物の和菓子を買うために。ほら、ご覧。このポツンと一軒家チックな素晴らしい佇まいを。いい。午…

梅園菓子舗の栗・バター入りどら焼きと春帰家で悦に入る

可能な限り真夏に訪れることだけは避けたい【多治見】で甘味と辛味を満喫した一昨日の僕は、城郭の櫓のような荘厳かつ重厚な佇まいからしてワクドキが止まらない『梅園菓子舗 本店』を訪れた。ところが、この僕が入ろうとする8秒くらい前に妙齢のご婦人に先…

江戸から令和へと十一代目が伝統を継ぐ西大黒屋の八壺豆

養老鉄道の列車に身を任せながら西側の車窓から眺める山桜は格別だった。僕が知らないうちに桑名郡から桑名市へとバージョンアップした多度町を訪れた一昨日の僕は、多度川を北へ渡ると最初の三叉路を左折したいい感じの街道沿いを歩いた。そのとき「宝永年…

御菓子処 餅信の噂の栗どらと草餅が好評の噂を流したい

「百十郎桜」と呼ばれる新境川堤の桜並木を一人きり堪能するために各務原市民公園で開催中の「各務原市桜まつり」に出掛けたらあーた、予想どおり人ごみで頭が痛くなった一昨日の僕は、その特効薬を手に入れるべく『御菓子処 餅信』を訪れた。僕の名言:良薬…

盛進堂の肉厚の草もちと飲める麩まんじゅうに首ったけ♪

僕だけが「赤いプリンス」とそう呼んでいる岐阜バスの高速バスに揺られながらほぼ3年ぶりに【郡上八幡】を訪れた一昨日の僕は、あたかもそうすることが当たり前かのように『盛進堂』の白い暖簾(のれん)をくぐった。十数年前に『郡上八幡旧庁舎記念館』の…

岩井本店のわらび餅と草餅は素材の良さを感じられる逸品

名鉄小牧口駅に一人きり降り立つと小さな三角形を描くルートで界隈を楽しんだ一昨日の僕は、その帰りに名鉄犬山駅で計画的に降りた。この日の【小牧】には和菓子屋がほぼ皆無だったため運賃は余計に掛かっちまうものの歴史ある城下町に立ち寄ったという完璧…

瑞宝軒の店内で優雅に過ごすと自宅に帰って味わう亀乃尾

おいおいおいおい、兄弟姉妹の息子は甥。ほぼ10年の月日が流れるとこんなにガラッと見事に変われるものかしゃん?こっちは見た目も五臓六腑も朽ち果てるがね。そんな大胆なひとり言をつぶやきながら【亀山】を訪れた一昨日の僕は、JR亀山駅前の激変ぶり…

いなべ菓子店 八舎の素朴な風味を味わうかりんとう饅頭

何気ない日常に、特別な日に、新たな門出に和菓子で暮らしを豊かに。朝から晩まで年中無休で和菓子のある暮らしっぷりを。阿下喜(あげき)の古い町並みを散策すべく【いなべ】を訪れた一昨日の僕は、そんな感じの美しいキャッチコピーに誘われて『いなべ菓…

柿屋饅頭の店名を冠した歴史ある柿屋饅頭の賞味期限は今

1年半前の前回と同じく時季っ外れでフジも咲いていなければクマンバチも1匹も飛んでいない『天王川公園』がある【津島】を名鉄電車に乗って訪れた一昨日の僕は、その目と鼻の先にある『柿屋饅頭』を当初の予定どおりその日の〆とした。1年半前の前回に続…

焼き立てを神戸城の天守台の上で頬張ったもち久の立石餅

桑名市の安永餅、四日市市のなが餅、鈴鹿市の立石餅のビッグ3を「北勢三大名物餅」と言う。諸説あります。前者の2つは完膚無きまでにクリアしている全国甘党党首の僕は、最後に残った「立石餅」を購入すべくJRの快速みえに乗って一昨日の午前中に【鈴鹿…

なが餅 笹井屋 本店のなが餅と金城軒の太白永餅の味比べ

北勢とは三重県北部の名称であり桑名市・四日市市・鈴鹿市などの生活創造圏を指す。と思う。そして、北勢はもとより三重県全域で愛される「北勢三大名物餅」と言えば、桑名市の安永餅、四日市市のなが餅、鈴鹿市の立石餅のことを言う。諸説あります。とにも…

栗きんとんロードでいぶし銀の存在感を放つ梅屋の栗金糖

年中無休で杉原千畝と池井戸潤の話題で盛り上がっている【八百津町】を散策した昨日の僕は、この季節だからこそ合法的に6個まで楽しめる栗きんとんを求めて『緑屋老舗』の扉をパカッと開こうとしたらとっくに売り切れていた。僕は泣いた。明治5年創業の『…

「脱・名古屋の植民地」の筆頭格のベンテンドーの栗粉餅

ったく、いつまでも岐阜が名古屋の植民地だと思ったら大間違いだぞ、この野郎。全国レベルで土日ともなれば京都ナンバーや大阪ナンバーなど多くの車が店舗の真正面に横付けするくらいの繁盛店が岐阜にもあるんでそこんとこ夜露死苦!それが大正元年創業の『…

川村屋賀峯総本店の羽二重餅はほぼ良質な清涼飲料水です

午前9時、ハイ・ファイ・セットの『フィーリング』から平松愛理の『部屋とYシャツと私』に曲が変わって4分10秒が経った瞬間に雪崩の如く涙腺が崩壊して号泣が止まらない杉山です。はい、ドライアイ対策としてYouTubeで「泣ける曲」の再生リストを作って…

此の花亭の3品を味わいながらうだつが上がりますように

触れると火傷するくらいまでフライパンで熱した『喜楽精肉店』の「うだつコロッケ」と近所のバローで買ってきたスライスチーズを隣町のトライアルで買ってきたバンズに挟んで頬張ったら想定外に美味しくてご満悦。僕って発明王!?ま、その話は置いといて、…

リニューアルして製造直売となった松田屋の餅菓子は絶品

以前は【今沢町】で営んでいた。だが、すぐ西にあった岐阜市役所が【司町】へ移転しちまった途端に人通りが激減し、それまでの界隈の賑わいは夕暮れ時の三河湾のようにシーン♪と静まり返った。この際、伊勢湾でも可。一時は廃業も考えたとか。あ、この場合は…

明智光秀の首塚を管理する餅寅の光秀饅頭を頬張りながら

失っても痛くも痒くもないとは思っていたものの今回ばかりは本当に失いたいと徹底的に願った僕がいた。「ねぇ、何のこと?」「うん、一昨日のことだよ」。そう、高倉健さんが愛した老舗の喫茶店の時間と空間と濃厚な珈琲の味を満喫するために京都まで行った…

食べる前から美味しいかわしまやの草餅とかしわ餅の香り

「し、しまった。気が付いたら完食しちまったので焼いて食うことができなくなっちまった」と本気で悔やんでいる真っ最中の僕がいる。海津市にある千代保稲荷神社、略してお千代保稲荷、日本語に翻訳すると「おちょぼさん」とその参道を訪れた一昨日の僕は、…

夏目漱石の『虞美人草』に登場する長崎屋本店の味噌松風

国の登録有形文化財であり江戸末期の雰囲気を今に残す『空穂屋』で焼きドーナツと熱い珈琲を大いに満喫した一昨日の僕は、その日の〆として「中竹屋町」にある『長崎屋本店』を訪れた。ほう、こちらは江戸中期の創業だぜ。「ねぇ、それって何年頃なの?」「…

予感が的中した末廣屋本店のかりんとう饅頭や草もちたち

僕が「弘道君」ではなく「ひろみちくん」と呼ばれていた芥見東小学校6年3組のときの担任は小林末廣先生だった。ココ、来週の月曜日の終わりの会にサプライズで行われる卑怯な抜き打ちテストに出るかも知れないよ。出ねぇよ。はい、体内の糖分が減少すると…

大正ロマンを舌で感じるきび羊羮本家の懐かしい吉備羊羹

養老公園に咲き乱れる満開の桜と思う存分に食い散らかすご当地グルメの「養老飯」を目当てに【養老町】を訪れた昨日の僕は、計画どおり養老駅の真正面にある『きび羊羮本家』をその日の最後に訪れた。一日の〆に和菓子屋を訪れるハッピーを誰にも分けてあげ…

初代の思いと風味を受け継ぐ両香堂本舗の純金箔入柿羊羹

美しい長良川と青空に映える岐阜城を眺めた16分後にハンバーグとアイスクリームを満喫した昨日の僕は、もう少し城下町を散策しようと大股で南へ歩き出したらあーた、すぐ目と鼻の先の久屋町で明らかにステキな和菓子屋と遭遇した。そして、それは『両香堂…

相川の空を泳ぐ鯉のぼりと味わう銘菓処 みどりやの草餅

近くて遠い垂井。南宮大社と竹中半兵衛しか自慢するものがないとこの僕に思われていた垂井。そんな可哀想な【垂井町】に11554歩も費やした昨日の僕は、JR垂井駅から旧中山道へとつながる街道沿いに佇む『銘菓処 みどりや』を訪れた。ほら、ご覧。店舗…

杉山商店の大判焼は菓子作り名人だったおじいちゃんの味

前にも言ったがすっごく重要なことなので甘党のこの僕だけどお口が酸っぱくなるほど言おう。この7月31日をもって誠に残念ながら岐阜タカシマヤが幕を閉じることは全国レベルで周知の事実だろう。ま、それは止むを得ないことだとしても地下1階にある御座…

中将姫に思いを馳せながら頬張る柏屋の中将姫と生よもぎ

これ見よがしにホイップクリームがてんこ盛りとなったパンケーキを見事に完食した昨日の僕は「最後に数軒の和菓子屋を攻めようと思っていたのに・・・」と弱気になっていた。それくらい【江南】で対峙したパンケーキはキョーレツだった。ま、それは置いとい…

あんころ餅は最高の品だけれど草もちも侮れないあんこや

人気店のオムライスを食べることを主たる目的として【一宮】をヘトヘトになるまで歩き回った昨日の僕は案の定、ベトベトになった。そして、それと同じくらいインポータントな任務として昭和34年創業の古風な『あんこや』を訪れた。この和菓子屋を知ったの…