砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1166滴:今よりも悪くならないご提案

学生時代に深夜の岐阜中央郵便局で葉書を仕分けするアルバイトを終えて、 始発のバスで帰ろうとした@好みの女性が現れたので少し悩んだ杉山です。

ちなみに、エキゾチックな表情の彼女は郡上八幡行きのバスに乗りました。

ですから、大洞緑山で降りるはずの私は終点までズッと見守り続けました。

さぁ、そんな声も掛けられず財布の中には90円しかなくて途方に暮れた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■私は、43年もの間ズッと長男の経験しかありません。

まぁ、生まれた順番なので50歳になっても長男です。 ふと私の周りを見渡すとなぜか友人は長男ばっかです。

■きっとそういう時代だったのです。

どうでもいいけど今朝は寒いです。 長男と次男の考え方は結構、違う。

■随分前に、兄弟で会社を経営したところで、

上手くいったタメシがないとお話しました。 それは身内だからということもありますが、

■最初に生まれた男と次に生まれた男とでは、

ものの考え方が面白いほど異なるからです。 私は、必ず社長に長男か次男かを訊ねます。

■その社長が長男であれば、あまり拡大路線は勧めません。

長男の社長は、現状維持が最も好きなはずです。だから、 顧客を獲得する提案よりも減らさない作戦を提供します。

■長男は、知らない人間が増えると胃腸に負担を感じます。

しかし、次男の方は増やしたい意欲に満ち溢れています。 だから、その社長が何番目に生まれたかが大切なんです。

■確実に売上げを昨年より15%アップします!とか、

行列ができるほどお客さんが増えます!と言っても、 それを負担に感じる社長も少なからずいるはずです。

■今あるお客さんだけで死ぬまで食べて行きたい社長は結構います。

その社長からすれば15%アップや行列なんて胃潰瘍のモトです。 長男と次男に共に喜ばれるのは、現状の数字が減らない提案です。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

巻頭文の続きですが、終点の郡上八幡に着いたのはいいけど、 激しい睡魔に襲われてエキゾチックを見失ってしまいました。

そこからまた岐阜バスに乗って帰ろうとしたときに、 手元の財布の中に90円しかないのを確認しました。

歩いて帰ると半日は掛かる。まるで映画の『復活の日』みたいだ。 そう思った私は、断腸の思いで運転手に涙目でお願いをしました。

いい時代だった。

みんなバカの一つ覚えみたいに拡大路線を口にしますが、 それを胃腸に悪い負担と感じている人もたくさんいます。

攻撃は最大の防御かも知れませんけど、 増加が最高の安定とは限らないんです。

しかし、防御が安定となることはあります。

どんな人間も昨日よりよくなる今日よりも、 今日より悪くならない明日に安心をします。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━