「日経平均株価とNYダウって連動してるの?」
ほぼフランス語に近い文章を、この春から社会人になった次女が私に放った。
「ダウ・・・ダウジング、ジング・・・神宮球場、ジョウ・・・城みちる」
一人しりとりでごまかしていると次女は黙って去って行った。次はチルチル ミチルかミスター・チルドレンのどっちにしようか迷っていたので助かった。
まぁ、ネットでググればすぐに判明することぐらい分かっているくせに、 面白半分で父を試すんじゃない。
昨晩のこと「社会人になって1ヶ月が過ぎようとしてるけど、それまでと 社会人になってからと何が変わったかな?」と上から目線で娘に訊ねました。
当然、そのときには日経平均株価とNYダウについては 藍川中学校で講義ができるほどウィキペディアで完璧に調べてありました。
「え?う~ん、、、それはねぇ・・・」
私は腹の中で「おいおい、う~んじゃねえだろ。日経平均株価とNYダウに ついて聞けよ」とイライラしてましたっけ。
「重さ」
つまり、責任感も達成感も満足感もそれまでも当然あったけど、 そのときのものと比べるとグッと重くなったと言いましたとさ。
やっている内容も質もさほど変わらないけど、やたらと重い。
生徒会の役員をやっていた学生時代は、困ったら誰かに振ればいいと思った。 社会人になって仕事を任されてからは、自分が最後の砦という自覚を持った。
ただ、社会人だからと特別に難しいことをやるわけではなく、 あくまでも「当たり前の延長線上」のことばっか。
だから、挨拶にしろ手紙メモにしろ電話応対にしろ、 そのひとつひとつをより丁寧にやれさえすれば怖いものはないらしいです。
いつ、どこにいっても新たに覚えることは「業務や作業」であって、 それ自体は学生時代に勉強した国語や数学よりもずっと簡単なことです。
大きな違いは、自分が「最後の砦」だという自覚があるか否かなのでしょう。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
前回のメルマガでは、一、ニ、三の次の四という字がいきなり難しくなって いると言いましたが、
18歳の娘は銀行系に勤めているので、壱、弐、参・・・と書きます。
手形や小切手で1桁間違えたら大事ですからねぇ。 この場合、大事(だいじ)ではなく、「おおごと」と読んでください。
ただ、自分で稼ぐようになると今まで以上に父を軽んじます。
「昨日も『赤い霊柩車シリーズ』観てたよね?」
「愚か者!同じ狩矢警部シリーズでも若林豪じゃなくて船越英一郎の『京都 殺人事件シリーズ』で『赤い霊柩車』とは全然違うわ」
ちなみに、原作者は山村美紗なので、その実娘の山村紅葉は全シリーズに 出演しているという重要事項を伝えているときに娘は黙って去って行った。
また、狩谷警部ではなく「狩矢警部」なので要チェック!
では、また次回、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━