砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

老いとの遭遇

今回は「老いとの遭遇」だよ。君たちは「自分は地球の一部」だと感じたことはあるだろうか。私は頻繁にある。まずは下着も脱いで素っ裸になるんだ。そして、鏡の前に立つ。自分の全身を鏡で見ることなどほとんどないよね。でもね、泣いたり笑ったりするのもこの体。美味いとか不味いと感じるのもこの体、だよね?そして、いかに衰えたかを自分の目で確認する。いくら腕立て伏せや腹筋で鍛えたところでインナーマッスルは付かない。ゆえに内臓は下がるため下腹が出る。ジムで鍛えた筋肉は毛細血管を増やして心臓に負担を掛けるだけだ。掃除や通勤など日常生活の動作だけで生きるための筋肉は十分に付く。全身を眺めていると「いつかは土に還る」と感じ、爪や髪の毛1本でも愛おしく思える。この先の20年間をこの体でどうやって生き抜こうか?と考え始める。すると、キレイに着飾ったり、見栄を張ることの虚しさを痛感する。人間、裸で生まれて裸で死んで逝く。まずはありのままの姿を認めることからすべて始まる。