砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1092滴:好きな人とズッと一緒にいさせてあげる発想

車のトランクの中からカセットテープを発見したのでドライブをしながら 想い出たちと戯れた@カセットデッキが活躍中の車に乗っている杉山です。

ちなみに、サザンやユーミンや山下達郎の歌詞の中にMDは出てきません。

ですから、約30年も前のつボイノリオの「土曜天国」が流れてきました。

さぁ、そんな「エアチェックする」と照れながら英語を使った少年だった ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■全国でも初めて座り読みを取り入れた書店が岐阜にあります。

もう随分と経つんですが、今でもその書店は繁盛しています。 私は、お客さんを座らせたら絶対に儲かると思っていました。

■でも、それまでに書店の知り合いが1社もなかったために、

だれも私に訊いてくれないので力が発揮できませんでした。 チクショー!いいものを持っているのに心から残念でした。

■そんな悔しい昔話をしていたら、

知り合いの和菓子屋の店長から、 ウチをやって!と頼まれました。

■まぁ、どうせ報酬は饅頭か羊羹くらいだとひとり言を呟きながら、

「書店の座り読みを和菓子屋に置き換えると何?」と訊ねました。 店長は「業界のタブーなら饅頭に唐辛子を入れる」と答えました。

■「それ、だれが食うの?比婆山のヒバゴンでも食わんよ」と、

私は呆れた顔で生ぬるい抹茶をすすりました。思うんですが、 どうして抹茶は生ぬるいのでしょうか。私は熱湯がいいのに。

■書店がお客さんを座らせたのは業界のタブーではありません。

滞留時間を若干、伸ばしただけなんです。立って読むよりも、 座ってゆっくりと読んだ方が書店にいる時間は長くなります。

■それだけのことです。滞留時間が長ければ長いほど、

どんなお店でも絶対に売れるに決まっているんです。 業界のタブーや奇をてらったりしても儲かりません。

■そんなことよりも当たり前のことをフツーにやればOKです。

和菓子屋だったらお客さんに饅頭とお茶を出せば喜ばれます。 生もんだから3日も経ったらカビが生えてゴミになるんです。

■3日後にはゴミになるんだから、

ケチたって1円にもなりません。 捨てる前にあげればいいんです。

■ちょっと小賢い人たちは業界のタブーや奇をてらいますが、

そんなことをしたところで変わり者と呼ばれて終わりです。 好きな人とはズッと一緒にいたいでしょ。それと同じです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

嫌いなお店には行かないんだから、 来店した時点でこっちのもんです。

でも、それなのにハエのように追い払うお店ばっかです。 どうしてもっとゆっくりいさせてあげないのでしょうか。

書店の座り読みは、饅頭の中に唐辛子を入れることではありません。 せっかく来てくれたお客さんに饅頭とお茶でもてなすことなんです。

それだけでその和菓子屋は、お客さんが3割増えて、 客単価も500円以上は軽くアップしたと思います。

でも、悲しいことに私の報酬は、 饅頭と羊羹の詰め合わせでした。

みんなが幸せになってくれればそれでいいのよ。 僕ってガンジーとかマザー・テレサみたいです。

どうしても欲張りな桔梗屋利平にはなれません。

あと、和菓子屋の店長にアドバイスをしたウルトラCは、 店員が着ている和服をスケルトンにするということです。

まぁ、ちょっと営業時間帯が遅くまで延びちゃいますが、 今までにない新たな客層もガンガンに増えると思います。

儲けたいならそこまでしろ!と桔梗屋利平になって言いました。 ま、なにを言っても饅頭と羊羹の詰め合わせ程度の仕事だしね。

和菓子屋だったら腐る前にお客さんに配れば儲かります。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━