砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

野口英世先生の孤独

万が一の事態のためにと小銭入れの背面ポケットに入れておいた三つ折の5000円札を使うハメになったときの寂しさをあなたは経験したことがあるだろうか。そして万が一の事態はたくさん訪れる。仕事に煮詰まった感があったので気分転換にブドウ糖を摂取しようとセブンイレブンの領下店に行ったはいいものの、土屋鞄のバレンタイン限定レッドのブライドルレザー長財布の中には野口英世先生が1人しかいなかった。買いたい商品の金額をどのような順番で足し算しても1345円になった。そのとき私は、伝家の宝刀を抜かざるを得なかった。断腸の思いで手に入れたつぶあん団子の味は、それはそれは格別だった。