日経新聞を１８０×９０センチのテーブルの上に広げた僕は、必要以上に大きな声で振り込め詐欺に関する記事を音読した。ボケ防止には音読は効果的なんだお。そのとき隣にいた次女に将来、何かの役に立つかもしれないと思い「受け子と出し子と掛け子の仕組み」を丁寧に説明した。すると次女が「そんなズル賢い仕掛けやスゴイ仕組みを考えれるなら、その頭をまともなほうに使えばいいのに。そうすればユニクロやしまむらのような会社を作れるんじゃない？」と言った。「おぉ、ユニクロやしまむらは厳しいね。せいぜいユニーくらいかな。ファミリーマートよ、救ってくれてありがとう」「ハハハ～♪（父娘）」「例えばハッカーで言うとね、サイバー攻撃をかける凄腕の悪いハッカーが企業を守る良いハッカーになろうと頑張ったとしよう。その立場としては同じハッカーなんだけど、そいつは凄腕からワープロ検定３級レベルになっちゃうんだ。要は、人間は自分に合ったカテゴリの中でしか能力が発揮できないということさ」。少なくともマルチなどの「悪」に染まらないことだ。
