眼科の帰りにセブンイレブンに立ち寄った僕だった。コンビニってステキだよね。ここにさえたどり着けば灼熱のサハラ砂漠に迷い込んでも生きてはいける。ま、灼熱のサハラ砂漠にコンビニがあればの話だが。そこでだ、この僕は今までに1000人以上の社長と会ったが、何人と会ったか分かるかい?ハハハ、そうだね、1000人以上だね。でもね、同じように1000人と会っても極端な話、1人にしか会っていない残念ちゃんもいるんだよ。そう、1000人を「前へならえ」状態に並べて真正面から見ると1人しか見えないよね。それと同じだ。例えば、この僕はセブンイレブンに限らずコンビニに入る際には「スイーツ」を注視する。さらに的を「シュークリーム」に絞る。するとね、ここのセブンは、あそこのファミマはといった感じに各店舗単位でそれぞれの個性が浮かび上がって来る。社長も同じだ。例えば、社長の「口癖」に絞る。「ネクタイ」に絞る。「書棚の背表紙」などに絞って1000人に会えば、1000通りの個性が浮かび上がって来る。だが、それが「この人は鞄」「あの人は靴」「その人は車」など焦点と視野がバラバラだと、いくら1000人と会っても、ふと振り返るとダレスバッグを右手に持ちながらピカピカに磨かれたジョン・ロブをはいた黒塗りのベンツに乗り込むたった1人しか思い浮かばないだろう。これでは何百万人と会っても1人きりだ。
午前9時17分の僕はと言えば、セブンイレブンで「スイーツ」→「シュークリーム」に的を絞った結果、棚の左隅でひっそりと合掌していた新商品のチョコミントシューとめぐり会えてご満悦♪で、パクッといった感想は、筆舌に尽くし難いくらい不味かった。奇をてらうなよ、セブンイレブンよ。