一年の中でこの時季にしか楽しめないこと。それは黄葉のイチョウを愛でながら香り高い銀杏を食べること。ってことで、その聖地である愛知県は稲沢市の祖父江町を名鉄電車に揺られながら訪れた僕だった。今まさに「そぶえイチョウ黄葉まつり」が開催されている真っ最中の『祖父江ぎんなんパーク』に行った。おいおい、ちっとも黄葉じゃないじゃんか。ま、しゃーない。すぐ近くにある「久治イチョウの原木」や『祐専寺』のイチョウなどを堪能すると28分間も歩いて『中国料理 北京』にたどり着いた。僕は「酢豚ランチ」を満喫した。その後、癒される空間のカフェ『moku・moku』で熱い珈琲をすすりながら日記を書いて〆た動画はご覧のとおりです。
平日の朝っぱらだというのに「そぶえイチョウ黄葉まつり」はそこそこの賑わいっぷりだった。しかしながら異常気象のせいなのか『祖父江ぎんなんパーク』のイチョウの葉は68%の確率で緑色だった。ほら、ご覧。銀杏フェチの僕ゆえに死ぬまでに一度、拝んでおきたいと思っていた民家の庭にそびえ立つ「久治イチョウの原木」を拝みに行ったらキレイな緑だった坂本(泣)。
しかし、その界隈にある『祐専寺』のイチョウは実にいい感じの黄葉っぷりでホッと安堵した。やっぱイチョウはこうでなくっちゃ。もう少しだけボーっと眺めていたかったものの狭い境内に次から次へとイチョウ目当ての老いも若きも老いも老いもの連中がやって来るので引き上げた。
『祐専寺』から28分間ほど歩くと県道沿いにある『中国料理 北京』に無事にたどり着いた。この店は町の特産品でもある銀杏を使用した特徴のある中華メニューの開発に力を入れている。とは言え、心地良い空腹感を楽しんでいた僕は大ジョッキの生ビールをあおりながらフツーの「酢豚ランチ」をかき込んだ。「むしゃむしゃ」という表現が合うほどに美味しくいただいた。
「ねぇ、どうしてここまで来て銀杏を使ったメニューを注文しなかったの?」「うん、炒飯にもラーメンにも銀杏が大量に入っているっぽいんで万が一、お腹が痛くなったら困ると思ったの。僕のイチョウいや、胃腸はお子ちゃまなんだよ」。だが、それではあまりにも情けない話なのでテイクなアウトした250円の「銀杏中華まん」を人っ子一人いやしないカントリー・ロードを歩きながらむさぼった。これでも銀杏が生地に5粒、具に5粒も入っているからかなり濃厚だ。
「銀杏中華まん」を食べてから36分が経過してもお腹は痛くなかった。だって、この僕は銀杏大好き人間だから。そして、パッと見だけでも10人中8人が木のぬくもりを感じられるカフェ『moku・moku』に入った。「あ、これって薪ストーブですか?」と僕。「はい、どうぞ近くでゆっくりご覧ください」とよく声が通る明るい女性スタッフ。僕はチーズが練り込まれたパンを前歯でかじり、熱い珈琲をすすりながら目の前の薪ストーブをボーっと幸せそうに眺めていた。
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