砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1080滴:正しいアンケートの分析方法

ある夜、友人と車で鏡島大橋を渡ったら「ポマードポマードポマード」と、 助手席のそいつが小さな声で呟いた@ハンドル操作を誤りかけた杉山です。

ちなみに、それは口裂け女が現れないようにするためのお祈りらしいです。

ですから、岐阜の鏡島大橋は口裂け女が初めて発見されたことで有名です。

さぁ、そんなポマードをつけた医者の手術ミスで彼女の口が裂けたらしい ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■新商品を開発したいという社長から、

アンケートについて訊ねられました。 50人程度に意見を求めるようです。

■まぁ、50人ではなかなか統計は取れないと思いますが、

それで分かることは40人以上が望んだものはNGです。 そう、80%が望んだものにろくなものなどありません。

■私もときどきアンケートを行いますが、

すべての人が私のことを知っています。 だから、思いっ切り私寄りの意見です。

■要は、アンケートの中身や結果ではなく、

それに答える人との関係の問題なんです。 きっとこっちを知っている人ばっかです。

■答える人がいい人になればなるほどこっち寄りの意見を言います。

よかれと思って親身に考えてくれることは本当に有難いのですが、 こっちを知っていれば知っているほど徹底的に思考が似てきます。

■なにかの統計を取って80%を超えることは絶対におかしいです。

首相の支持率が80%を超える国は必ず独裁者が君臨する国です。 自分のことをまったく知らない人が答えた結果は正しいのですが、

■それで80%を超えることは絶対にあり得ません。

それで80%を超えたら設問自体がおかしいです。 正しい答えは50:50の中にしか存在しません。

■私がアンケートを行ったときに参考にするその結果は、

賛否がその中でも最も50:50に近づいたものです。 まともなものになればなるほど半分半分に近づきます。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

8割以上の人が認めるものにろくなものなどありません。 そんなにいいものならとっくに世の中に出回っています。

アンケートはとってもいい加減なものです。 でも、それを理解していると利用できます。

ある設問に対して2割の人しか賛成してくれない場合や、 8割以上の人が賛成した場合は間違いなくいい加減です。

その中で一番参考になる正しい答えは、 限りなく半分半分に近づいたものです。

8割の人が認めるというのは、その出題者に寄っているか、 周りの回答者にできるだけ合わせようとしているからです。

そうでなければ個人の意見が8割も揃う訳がありません。 世間は連休なのに私一人で無意味に熱くなってしまった。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━