私の聖地と言っても過言ではない鳥羽水族館へ急に行きたくなった。すると、もう居ても立っても居られなくなり、予定通りちゃんと来てしまった。5年ぶりだ。どことなくアピタのデザインに似ているように感じるのは、おそらく私だけだろう。よく見れば、まったく似ていなかった。
正面入り口に浮かぶクジラ。そのフロアには、きらびやかな海水魚が優雅に泳いでいた。
5年前、ここで目の前を泳ぐナポレオンフィッシュと遭遇したとき、刺身にしたら一体、何人前になるのだろうか?と真剣に考えた奥が深い場所だ。
全長1.5キロの鳥羽水族館。順路がなく、勝手気ままに観覧できるのが実にいい。行ったり来たりを何回も繰り返した。
アジアアロワナの群泳。いつもであれば、これだけでも大満足するはずだが、その奥にはうれし涙が2リットルくらいあふれ出そうな巨大なジャングルがあった。
圧巻のアフリカマナティーだが、とにかく驚くほど巨大で、そして愛らしかった。
巨大な水槽の縁を徐行するようにゆったりと泳ぐピラルクーにおいては、まったりと動画が撮れた。
見事な胴回りのデンキウナギ。発電量も相当なものだと見受けられた。
何気に丸窓を覗くとミキモト真珠島が美しかった。しばしボーっと目を休めた。
そして、再開。スナメリが元気に泳ぐ姿を高いところから眺めた。写真や動画を撮る人たちが多いが、その後もちゃんと見て楽しんでいるのだろうか。
小さなクリオネがそこにいたので丁寧に接写した。嫌と言うほど癒された。
ジュンイチとセレナとの5年ぶりの再会を思いっ切り楽しんだ。
ジュゴンのジュンイチ(♂)。やはり癒される空間だった。
ウミガメは人間になつくものなんだと初めて知った。水槽を掃除するダイバーにウミガメが突進したり、じゃれつたり。微笑ましさが全速力で止まらなかった。
屋上に上がった。窓がない自然の風景だけに風が心地良かった。だが、潮でベタベタする気がしたので、すぐに手と顔と眼鏡を入念に洗った。
その屋上からのぞき込んだ海獣ワールドでは「オゥオゥッ!」と何かを訴え掛けているようだった。
バイカルアザラシ。海獣の中でも特にバイカルアザラシは可愛くて好きだ。
まったくいい加減なもので、その当時はチヤホヤしていたのに今ではラッコの「ラの字」もない。エリマキトカゲが大ブームだった頃のパンダと似ている。
再び、クジラの下へ。水族館内のグッズ売り場は異様に高いので素通りした。
最上級に満足した一日だった。年間パスポートは購入しなかったが、年内にはまた訪れるつもりだ。