世間がGW最後の日、1ミリも暦に左右されない生活の私は福井へ向かった。途中、杉津(スイヅ)パーキングエリアから曇天で少し残念な敦賀湾を臨んだ。
最初は曹洞宗大本山の永平寺。総本山と大本山とでは何が違うのだろうか。
若い雲水は数えられないほどいたが、さすがに太った者は一人もいなかった。
とてつもなく広い寺内を巡ったが、どのショットも絵になってしまうのは見事だ。
真夏の猛暑でも涼しいだろうとは思ったが真冬の厳冬では凍えるとも感じた。
見上げた階段。下からのショットだが、あまりに壮絶過ぎて閉口してしまった。
桜が散った後の緑が目に眩しく、森林浴と光合成を存分に愉しめそうだった。
永平寺を後にし、一乗谷へと向かった。その道中にあった蕎麦屋で一服した。
朝倉氏で盛り上がる一乗谷。大河ドラマで取り上げて欲しいという署名運動がそこら中で行われていたが、限りなく華がないから確実に無理だろうと思った。
一乗谷朝倉氏遺跡へ辿り着くまでに巨大なアオダイショウ(2匹)と遭遇した。
一乗谷城へは後日、もう一度ゆっくり訪れようと思った。次はメインの丸岡城。
それは坂井市内の何の変哲もない町中にポツンとあったが、それもまたいい。
見事な枝垂桜を背に天守へ向かった。感動のあまり胃液が込み上げて来た。
こじんまりと小さいが風格も風情も実に素晴らしい最高級レベルの☆☆☆だ。
観光客もまばらで、それはそれで寂しい気もしたが個人的にはせいせいした。
1階では何もない空間が本物感を醸し出して凄い。湾曲した柱が気に入った。
急な階段は現存する名城ならでは。片手でロープを手繰り寄せてよじ登った。
2階で梁を眺めながら古の情景を思い浮かべようとしたがまったく無理だった。
「日本100名城」の中の36番。また、12しかない現存天守の貴重な1つ。
間違いなく良過ぎるほどいい。確実に再訪すると五臓六腑が雄叫びを上げた。
少し時間があったので恐竜博物館まで足を延ばしたが、これが感動するほど良かった。次に丸岡城や一乗谷城を訪れた際には、飽くまでじっくりと見たい。