砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

「天然」は褒め言葉じゃない

天然と養殖について語ろう。そんなに天然がいいか?例えば鰻だが、四万十川の天然鰻を数年前に食った僕は脂に負けて腹を壊した。一方の愛知県三河一色産の養殖鰻と言えば、身がキュッと締まって絶妙に美味い。僕、味覚オンチだけど。縄文時代なら天然のほうが美味いと感じただろうが、生まれてから地道に化学調味料で育てられた現代人には天然は体に合わない。天然が善、養殖が悪と脳にすり込まれているだけだ。中国産の汚染食品は養殖うんぬんの前に「偽造」だ。これを人間に置き換えてみても面白い。天然という能天気な奴がいると周りが疲れるだけで迷惑にしかならない。「あいつは天然だ」は、バカにした言葉と認識してもらいたいが当の本人は喜んでいる。理不尽なルールや絶対的な格差社会という枠の中で養殖された人間のほうが身も心も引き締まっている。すべてにおいて「天然」「養殖」「偽造」を当てはめてみると本質が見えてくるような気がする。毎日、アンチエイジンガーが必死にやっているのは「偽装」だ。まぁ、とにかく朝から晩まで凄まじいゲリラ豪雨と快晴の繰り返しだった。さすがにヤル気も萎える。明日は気分転換にいつもの眼科へ行ってみよう。