年賀状を出したら喪中ハガキになって返って来た。サラリーマン時代にすっごくお世話になった元社長のH氏が昨年の7月に亡くなっていた。「お昼食べに行こ」としょっちゅう電話をくれて70回以上はご馳走になった。総額で5万2千円くらいだろうか。ハハハ、ほとんどデニーズか岐阜駅構内のドトールコーヒーだった。それでも嬉しかった。結局、彼の会社は手形の不渡りで倒産、代表者であるH氏は自己破産をしたのだが、その手続き処理を弁護士と一緒に僕が手伝った。さぞかしツラい仕事だろうと思いきや、その真逆だよ。それによって何千万円という債務から逃れることができるため僕は必死に手伝った。でも、H氏は「怖い人が来ない?」と涙目で訴えかけるので「法治国家は大丈夫」となだめてずっと一緒に居てやったがね。昨年の7月、8年ぶりにそのH氏から電話があった。なんと別の「杉山さん」にかけるつもりが間違えて僕にかけたのだった。その一週間後に亡くなった。僕の人生で最大の「虫の知らせ」だった。