砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

大好物の飫肥城にて

「ねぇ、なんで宮崎くんだりに来ちゃったの?」「そこに宮崎があるからさ」「だったらそこに群馬があったらどうするの?」ってことで僕は今、チキン南蛮と完熟マンゴーしか目立った取り柄のない宮崎県内の某ホテルの1422号室にいる。かと言って「某ホテル」という名前じゃねぇぞ、この野郎。本当はJR九州ホテル宮崎に泊まろうと思ったんだが、アメニティを確認したら「× パジャマ」「○ バスローブ」と表記されていたんだよ。「舘ひろしじゃあるまいしバスローブで寝るのかよ?」という一抹の不安を払拭できなかった僕だった。今日の僕は日南市にある飫肥城を攻める予定だ。案の定、読めないようだね。井戸から出て来るのは貞子だけど君たちは案の定子だな。飫肥は「おび」と読むんだよ。4年前に一度だけ訪れた飫肥。僕の目には山と川、そして街道に沿った歴史的な建造物が「懐古」という文字を白く浮かび上がらせた。だって僕、白内障だから♪では、岐阜より田舎に行くと態度が横柄になる自分を満喫してきばぶ。