砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

虎だ!虎だ!君も僕も大橋翠石の虎になってこの難局を乗り越えるのだ

「虎だ!虎だ!お前は虎になるのだ」by タイガーマスクのオープニング風。そのように上から目線で命令されても僕は生粋の熱帯魚派なので個人的には2メートル級のピラルクーを希望します。はい、僕一人きりの実体のない北南米河川流域開発事業団という名義の銀行口座を簡単に作ることができたあの頃が懐かしい巻頭文はここまでです。虎と言えば大橋翠石。賢明で博学の君たちなら間違いなくご存じのはずだ。その大橋翠石の輝かしい作品群が壁一面を覆う岐阜県美術館を一人きり訪れた僕。その迫力に圧倒される名作ばかりだった。虎と言えば大橋翠石。中でも『大虎図』は最高だったよ。なぜ大橋翠石が虎を極めた孤高の画家であるのか知ってるかい?若い頃に掛け替えのない両親や師を亡くした翠石が虎に困難を乗り越える力を求めたからさ。勇猛な虎こそが目の前に立ちはだかる壁を撃破する分身と化したんだよ。今まさに、この難局を乗り越えるための絵画展だとは思わないかい。

とは言え、たったひとつだけ残念なことがある。それは翠石が僕にとって鬼門である大垣くんだりの出身ということだった。この際、許す。午前11時25分、そんな大胆なひとり言をつぶやきながら岐阜駅構内にある『昭和食堂 アスティ岐阜店』に入った僕。よく考えたらさほど空腹感もなかったけれどせっかくなので「アジフライ定食」を孤独に食べた僕。左隣のサイゼリヤにしておけばよかった。では、また明日。

■岐阜県美術館