砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

「戦う」か「闘う」か:藤井聡太に見る血の池地獄の棋界

香車は真っ直ぐビューーーンと進み、飛車は縦横にビューーーンと進み、角行は斜めにビューーーンと進む。はい、将棋に詳しいフリが上手な杉山です。地元の瀬戸市が近いということもあり夕方のローカルニュースで頻繁に取り上げられる藤井聡太七冠。現在は七冠だが、全冠制覇の八冠になる日もそう遠くはないそんな気がする僕がいる。「兄貴はバカだから東大に行った」と言い放ったのは今は亡き米長邦雄永世棋聖。ま、それだけハイレベリーな世界ということだ。その中で8分の7を占拠しているのは異常だよね。正直、彼がいなければ5~6人の棋士がタイトルを分け合って数千万円プレイヤーになっているだろう。ハイレベリーなライバルが市場に非常に多く、競争が激化している状態をレッドオーシャン(赤い海)と呼び、その反対に市場に大したライバルがほとんどいない状態をブルーオーシャン(青い海)と呼ぶ。これはもう赤い海どころか別府の血の池地獄じゃん。僕なら時代を恨んで相手を呪う。とにかく1ミリも耐えられない。相手と勝ち負けを争うことを「戦う」と言うが、自分の目の前にある困難や障害を克服することを「闘う」と言う。人生では戦わなければならないときもあるが、食っていくだけなら闘って済む場合がほとんどだ。僕は一週間も日照り続きの血の池のような鉄板スパゲティを目の前にして今一度、戦わなくても地味に地道に暮らして行ける方法を考えている。今日もいい一日だった。

鉄板スパゲティ