飛騨高山に向かうために東海北陸自動車道を時速75キロで走っていたら、 片道だけで87台に追い抜かされた@高速は時速80キロ未満の杉山です。
ちなみに、東名高速であっても時速80キロを上回ることはあり得ません。
ですから、黒いセンチュリーにぼわれても必ず道路交通法を守り抜きます。
さぁ、そんな美並IC付近で三重急行のバスだけゆずり車線で追い抜けた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
■高速に乗って片道130キロもある飛騨高山に行ったのは、
ラーメンを食べたりネタを集めるためだけではありません。 確かにラーメンを食べてネタの写真はたくさん撮りました。
■神奈川県で小さな会社を営んでいたお客さんがいます。
その初老の男性は一昨年の寒い冬に会社を閉じました。 2時間ほど電話でお話していたら行きたくなりました。
■初老の男性は年に2回だけ飛騨高山に行っています。
春の高山祭りと秋の高山祭りが終わった3日後です。 祭りが終わった後の雑然とした空気が好きなんです。
■初老の夫婦がある小さなお店に毎年行っていました。
そして、一昨年に奥さんが亡くなりました。だから、 20年以上も続けていた小さな会社を閉じたんです。
■そして、その小さなお店には夫婦で3年ほど行きました。
だから、初老の夫婦は6回だけ小さなお店を訪れました。 一昨年、初老の男性は一人きり小さなお店に入りました。
■するとそれまでと同じように目の前にお茶が2つ出されました。
初老の男性は黙っていました。お店の主人もなにも言いません。 その翌年も翌々年も同じです。まったく同じ時間が流れました。
■きっと分かっているんだね、と初老の男性は私に言いました。
以前、加賀かどっかの温泉で同じようなお話を耳にしました。 そう、あまりに感動したので飛騨高山に行きたくなりました。
■しかし、初老の男性はそのお店の名前も場所も言いませんでした。
私もあえて聞きはしませんでした。自分一人だけの想い出として、 きっと言いたくなかったはずです。心が通い合うお店もあります。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
そう、あまりにいい話で感動したので飛騨高山に一滴増した。 でも、そのお店の名前も場所も分からないのでそれまでです。
しかし、なんとなく満足はしました。 本当に歴史のある街はいいものです。
そして、寡黙ってただ黙ってりゃいいってもんじゃなく、 相手の心の中を通じて喋ることじゃないかと思いました。
お喋りな奴でも決して心が通い合うとは限りませんし、 寡黙で静かな奴でも心が通い合うときはあるはずです。
そんな人間になりたいしそんな仕事がしたいと思います。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━