砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1006滴:私のおかげ

今までにだれにも打ち明けたことがない真実のお話ですが、私は幼い頃に 3年間ほどUSAの古い長屋に住んでいた@貧しくも幸せだった杉山です。

ちなみに、USAとはアメリカの略称ではなくて岐阜市の宇佐1丁目です。

ですから、その頃はとっても貧しかったけれど私は3歳で覚えていません。

さぁ、そんな今でもその長屋の前を通り過ぎるとDNAレベルで懐かしい ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■例えば、うちの嫁さんには毎月、十分な生活費を渡しています。

そんなことを目の前の人から聴かされたらどう思うでしょうか。 きっと幸せな奥さんだとか、給料が多いんだとかは思いません。

■表面的には一瞬、そう思いますが、

すぐに嫌な違和感を抱くはずです。 自分の自慢話にしか聴こえません。

■嫁さんを使って自分の甲斐性の立派さを自慢しているだけです。

極端な話、私は嫁さんを幸せにしていますと言っても同じです。 お金の話をしなくても自分の自慢話のように絶対に聴こえます。

■要は、いくら嫌味を言ったつもりじゃなくても、

相手がどう受け止めるかどうかだけの問題です。 でも、世間ではこれと同じことをやっています。

■その一つに社長が大切な社員の給料を自慢することがあります。

小さな会社の社長は、縁ある社員を幸せにしたいと言いながら、 社外の第三者に「及川君の年収は650万だよ」と自慢します。

■こんなにも給料を払える会社なんだよ!

その会社を作ったのはこの私なんだよ! と、第三者に自慢をしているだけです。

■しかも、及川君を自分の右隣に座らせてお客さんに自慢します。

だから、及川君は苦しい笑顔でお茶を飲むことしかできません。 社長は、及川君にもお客さんにも一気に自慢話をしたいんです。

■どうせ自慢話をするなら、もっと直接的に自分を褒めることです。

身近な人を使って自分を持ち上げたところで周りは引くはずです。 胸を張って「私のおかげだ」と言った方が多くの人は納得します。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

もっと極端な話「うちの嫁は本当によくできた嫁で」と言ったところで、 それを探して見つけて選んで結婚したのはこの私だと言うのと同じです。

子どもでも一緒、社員でも一緒、飼っている犬でも一緒。 自分の身の回りの人やペットや動物を使ってもダメです。

どうせ自慢話をするなら、直接的に自分を褒めるんです。 それが最も嫌味が少なくて確実に自慢話と理解されます。

スーパーなモデルがステージの上を腰をくねらせて歩くかのようにです。

嫌味も突き抜けたら立派な哲学になります。 中途半端に人を使ってやるから軽いんです。

矢沢の永ちゃんとか松山千春に逆らう人などそうはいません。

胸を張って「私のおかげだ」と言い切ることが肝心です。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━