あれは約2年前、お客さんに連れられて初めてホストクラブに行った私は、 小室哲哉に似た店長からスカウトされた@まんざらでもなかった杉山です。
ちなみに、まったく知りませんでしたが男性客でもお金を払えば入れます。
ですから、小室哲哉は「君は太った50代からモテる顔だ」と言いました。
さぁ、そんな別に嫌じゃないんだけどスリムな30代も担当させて欲しい ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
この話はノンフィクションで、登場する人物はすべて実在します。 これを掲載するに当たっては、本人に無報酬で許可を得ています。
■私をホストクラブに連れて行ってくれたのは、
安藤優子に似た40代の清楚な女社長でした。 でも、私はそんなお店に興味などありません。
■ある日、その女社長の息子から安い報酬で頼まれました。
あいつが最近、ホストクラブに入り浸っている、ってね。 だから、私は家族を食わせるために仕方なく行きました。
■ちょっと家庭が複雑で、その女社長は後妻でした。
なので、私に安い報酬で仕事を依頼した息子とは、 まったく血はつながっていません。赤の他人です。
■先代の社長とは30歳も離れていました。
ちなみに、息子と女社長とは同い年です。 複雑ですねぇ。近づきたくないですねぇ。
■先代が亡くなると彼女が社長に就任しました。
遺言とはいえ息子は当然、面白くありません。 なにかあると足を引っ張ろうとしていました。
■そして、息子はホストクラブに足繁く通う彼女の姿を確認しました。
私は「別に会社の経費を使っている訳じゃないし」と言いましたが、 鼻息の荒い息子は「会社のイメージを損なうんだ」と一蹴しました。
■面倒臭いので単刀直入に「なんで?」と彼女に訊ねました。
すると「今度、一緒に行きましょう」と誘ってくれました。 だから、行ってやったんだ!別に好きで行った訳じゃない。
■シャンパンコールは思いのほか楽しくて癖になりそうでした。
彼女は「この人、息子なの」と1人の若い男性を指しました。 それは、彼女が21歳のときに産んだ実の息子だったのです。
~ 案の定、ちょっと長くなりましたので編集後記に続きます ~
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
■ま、その若い男性を一目見たとき、
ちょっと似てるねぇと思いました。 だから、少しも驚きませんでした。
■ズッと離れ離れだったその理由を訊ねませんでしたが、
きっと別れなければならない理由があったのでしょう。 私は、引き続きシャンパンコールを楽しんでいました。
■翌日、二日酔いのまま、私に仕事を依頼した息子に面と向かって、
吐きそうな声で「とっても楽しかった」と報告して終わりました。 案の定、モーレツに怒られたような記憶がちょっと残っています。
~ 時は流れて2007年6月のある雨か曇りか晴れの日 ~
■約2年ぶりにその彼女からメールが届きました。
今でもズッと住民放送を聴いていてくれました。 本当かどうか分からないけど本当に嬉しいです。
■私は、私に仕事を依頼した息子の逆鱗に触れて、
その会社とはそのときにご縁を切っていました。 たしか、前金でもらった報酬も返したはずです。
■彼女は、すでに1年も前に会社を辞めて、
息子さんと一緒に暮らしているそうです。 もうすぐ親子で仕事を始めるみたいです。
■だから、なにかお手伝いができればさせていただくつもりです。
世の中、本当に辛いことがあっても最後はハッピーエンドです。 彼女は「ネタに使ってね」と泣かせることを言ってくれました。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━