昨日、この殺人的な猛暑の中、下呂温泉まで行って足湯に浸かっていたら、 4人の女子大生がやってきた@足がヤケドするほど浸かっていた杉山です。
ちなみに、いつもなら2分も持たない私ですが昨日は40分も笑顔でした。
ですから、私が「この5人で死ぬまで貸し切れたらいいね」と言いました。
さぁ、そんな「やだぁ~♪」と大人気で人生を一からやり直したくなった ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
■その日は、澄み渡るようなパールブルーのお空でした。
そんな色があるのか知らないけど。3人のおっさんが、 北陸自動車道に乗ると目的地の福井市に向かいました。
■うるさいんだ。自分の思ったことをそれぞれに喋るんで、
とにかくやかましいし会話にならないから腹が立つんだ。 そうかと思えば喋り疲れてお通夜のように黙っちゃうし。
■中学を卒業すると東京の料亭で修行をして、今では自分のお店を持つ男。
白崎健司。今年の10月で39歳。今回の【砂金の人々】の取材先です。 彼は「生さば寿司」という商品名を日本で最初に使った身勝手な男です。
■私は、いつも言っていますが「プロ」という単語が大嫌いです。
世の中に「プロ」なんていません。いるのは本物か偽者かです。 胸を張って自分のことを「プロ」と言う奴は100%職人です。
■それを今回の取材を通して改めて確信しました。例えば、
料理で言うなら、自分が作りたいものを作る奴が職人で、 自分が食いたいと思うものを提供する奴が本物なんです。
■白崎さんは、後者です。職人の多くは包丁にこだわります。
でも、本物は切れりゃカッターでも同じだと言い放ちます。 言っておきますが、白崎さんはカッターなど使用しません。
■そして、職人は基本に忠実であり、古来の伝統を守ろうと頑張ります。
しかし、基本はだれでも知っています。それを応用するのが本物です。 それに伝統がある老舗になればなるほどその時代に確実に合わせます。
■平安時代の味を平成の今に伝えても、受け入れられるとは限りません。
しかし、それを必死に守ろうとする職人が世の中にはたくさんいます。 だから、売れないんだ。売れなきゃ高価な食材もゴミと同じなんです。
■そして、白崎さんはネットショップを立ち上げました。
きっと頭の古い職人には考えられない愚かな行為です。 今、月商は250万円です。本物だから売れたんです。
■立派な包丁や古い伝統にこだわってみても売れなきゃ偽者なんです。
だって、世間がまったく認めてないんだから。ゴミ出さないでよね。 静かに「だれにも媚びません。でも、時代には合わせます」ってね。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
信じられないほど美味い絶品の生さば寿司を作り笑顔で提供する男です。
私はね、福井まで取材をするために行ったのに、 2人のおっさんがうるさくて仕方なかったです。
カウンターの真ん中に腰を下ろすと勝手に白崎さんに話しかけて、 返って来る言葉に耳も傾けずにお寿司を片っ端から食っています。
また、口の中にものを入れたまま喋り出すと、 年を取っているから口元が緩くてこぼします。
まぁ、そろそろ縁を切るか。。と真剣に思いたくなります。
白崎さんは、たった1人でサイトを作りました。 まったく知識がなかったから本を見ながらです。
だから、本屋があってヤル気があればだれにでもできるんです。 あのワールドビジネスサテライトの中でも取り上げられました。
片岡鶴太郎さんや立ったまま眠る吉岡美穂さんも来店しました。 芸能人がお店に来るようになったのもサイトがあったからです。
商売を一日でも長く続けていくためには謙虚が一番と彼は言います。 謙虚というのは、我を通さずに絶えずその時代に合わせることです。
それができる人が「本物」で、包丁にこだわる人が「職人」です。 だから、職人は間違っても「本物」ではなく「偽者」に属します。
市場で一番高い素材を使って立派な包丁で作っても売れなきゃゴミです。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━