砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1319滴:最初はゴメンなさい

高1の娘が「春休みになにかアルバイトをしたい」と言って求人情報誌の タウンワークを私の目の前に置いた@珈琲を飲みながら熟読した杉山です。

ちなみに、岐阜の高校では「家庭の事情」がないとアルバイトは禁止です。

ですから、基本的に「所得がいくら未満ならOKなのか」が分かりません。

さぁ、そんな個人的には時給が1125円以上の和民で働きたいと思った ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■物事が先に進まない原因は、変に慎重過ぎるからです。

お客さんに迷惑が掛からないようにと勝手に悩みます。 だから、いつまで経っても走り出すことができません。

■10年前に建てた家と今年に建てた家とでは雲泥の差です。

10年前はそれでよかったし施主も大いに満足しています。 でも、工務店の社長は100年も住める家を理想とします。

■目の前の施主は今、欲しいのよ。だから、

そこそこの家を提供すればいいだけです。 100点満点の商品なんてあり得ません。

■もっと言えば「最初はゴメンなさい」と思うことです。

どんな立派な社長でも、絶対に初体験はするはずです。 最初に建てた家は、間違いなく欠陥だらけの木造です。

■すべては犠牲の上に成り立っています。

だからこそ、実験台にしたお客さんを 死ぬまで面倒を見なければなりません。

■とにかく、思い立ったらやってしまうことです。

万人に喜ばれる商売なんて絶対にあり得ません。 そこら中に「最初はゴメンなさい」でOKです。

■今、みなさんは豪華客船のタイタニックに乗っています。

航海を続ければ100%沈没することが分かっています。 それでもなにもせずに太平洋の真ん中を漂い続けますか?

■私は、絶対に嫌だ。海水は、お肌の敵です。

救命ボートを用意しなきゃ大バカですよね。 だから今、走り出さないと確実に溺れます。

■いいアイディアが思い立ったら一切、躊躇することなく、

自分に「ま、最初はゴメンなさいだな」と言い聞かせて、 客船が沈没する前にサッサと走り出してしまうことです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

私は、1940~60年代のモノクロ映画が大好きです。 ちなみに、映画館で観た最新作品は「トップガン」です。

今でこそ、巨匠と呼ばれている名監督のデビュー作を観ても、 「ぷっ」と笑ってしまうような稚拙な作品が結構、多いです。

ちなみに、生れてから「ぷっ」と笑ったことなどありません。

だれでも最初は自分の存在を世に示さなければ始まりません。 そのためには、中身の問題じゃなくてとにかくやることです。

そのときに「最初はゴメンなさい」と思えるかどうかです。 最初に手を掛けた人には、想いはあっても仕事は幼稚です。

それでいいんです。記念すべき初体験なんだから。 問題は、いつまで経っても初体験を続ける奴です。

いい加減、卒業せんか!という奴もいます。 ま、それはそれで幸せなのかも知れません。

最初だからと慎重になることはありません。 相手は、なにも知らないド素人のはずです。

我が家は、今から10年前に建てました。なにも問題はありません。 なのに、当時の工法よりも今の方が優れているとか周りは言います。

当の施主は満足してんだから、いらんことをほざくな!と思います。

きっと「最初はゴメンなさい」と思える程度で十分です。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━