砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1893滴:減点主義(100点~)と加点主義(0点~)

目の前でボーっとしている社員、家へ帰れば文句ばっか言う妻、 口を開けたと思ったら「はぁ」というため息と愚痴しかこぼさない夫。

ムカつきますよね?

でも、そんな人間を選んだのはあなた自身です。

最初からデキの悪い社員を好んで採用する社長などいませんし、 「猫の手」程度のつもりで採用していた社員ならば不平不満は出ません。

妻に対しても同じ、夫に対しても以下同文。

では、抑え難いこの胸のムカつきを一体どうすればいいのでしょうか。

最初の設定を0点にすればOKです。

その社員を採用する、この女性と、あの男性と結婚する。

その段階で、あなたは相手に対して確実に100点を与えています。

いや、そこそこのレベルだったので50点くらいだと思ったよ。

そうおっしゃる人もいるかも知れません。しかし、それは顕在意識です。 潜在意識レベルでは、その人を選んだ段階で「最高の奴」と思っています。

とすると、あとは点数が下がるしか道はありません。

この世に誕生した生命体は、0~100点の範囲にしか存在できません。

存在価値がマイナスになった段階でこの世から消滅したと同じです。 また逆に、その価値が100点を超えることも絶対にあり得ません。

だから、いくらステキな社員でも女性でも男性でも、 100点からスタートすると評価が下がる一方です。

そこで、最初は0点からスタートしてはどうでしょうか。

存在価値がマイナスになることは死んだも同然なので、 あとは加点するしかやりようがありません。

最初の設定だけです。

あなたの頭の中で「0点だな」と思えばその付き合いは死ぬまで続きます。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

「0点=期待しない」という意味ではまったくありません。

イチローレベルの人間であっても、最初に100点と設定すると、 そこら中に粗ばっか見えてたまりません。

しかし、猫ひろしレベルの人間に対し、最初に0点と設定すると、 「おいおい、こいつプロ選手並にマラソンが早いじゃねえか」となります。

それを100点に設定すると「走る暇があるなら芸を磨け!」となります。

要は、相手の問題ではなく、あなたの最初の設定数値の問題です。 第一、その前に他人を評価できる自分かどうかも大いに問題です。

では、また次回、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━