砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

「波長」と「歩調」は違う

13日の金曜日。ジェイソン君、どこからでもかかって来なさい。僕は誰の挑戦でも逃げる。今日の一滴を「波長が合ったから同級生と共同経営したのに失敗でした」と嘆く渋谷区のN君に捧げよう。N君は本当に相方と波長が合ったのだろうか。僕が思うにたまたま気が合っただけじゃないかしら。ところでコメダ珈琲店のスタッフはどのように珈琲を運ぶのか知ってるかい?答えは「トレイの上に珈琲が載っていると思わずに運ぶ」だ。珈琲が載っていると思うとN君でも「こぼさないように」とそれに歩調を合わせるよね。その結果、トレイの振動に合わせて珈琲が波打つからこぼれるんだよ。珈琲を静かに運ぼうと注意すればするほど波打つんだ。しかし、そんなことなどまったく意識せずに運ぶとこぼれることはない。きっと相方と合っていたのは波長ではなく歩調だったのだろう。2人が互いの顔色をうかがい、静かに事を運ぼうとしていたから波打ったのさ。うん、実にいい流れだよ。傍から見れば歩調がバラバラであっても双方にとってはしっくりくることを「波長が合う」と言う。