砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

その前にもっと他にやるべきことがある

先日、新幹線で不運な火災事故が遭ったが、このような事態が起きると「飛行機と同様の荷物チェックをやるべき」などの自分勝手な意見が横行する。東海道新幹線は1964年10月1日に開業し、僕は同年9月18日に地味に生まれた。ほぼ双子のようなものだ。新幹線はこの50年間に車両の不良による人身事故は一度もない。一方、同い年の僕はと言えば、この50年間に百年公園のサイクリングコースから落ちて死にかけたり、浜松で下着泥棒に間違われたり、二度の転職の後はほぼニート状態になったり、最愛の肉親から勘当されたり、あ、ゴメンね。涙が溢れてきちゃった。要は、半世紀で一度きりの事故、それも第三者による不法行為の事故対策に全精力を注いだところで費用対効果が合わん。「その前にもっと他にやるべきことがあるだろ」。そーいうことだ。記憶に残る大惨事や歴史的な事件を目の当たりにするとそっちにばっか気を取られるが、この先それと同様のことが起きる可能性はミミズの脳ミソほどもない。ひ。