「太平洋の水温が１度も上昇」を四字熟語に変換すると温水洋一となる。だから、そんなわけねぇだろ。そこで今回は「旅から目線」について語ろう。先週も城めぐり先の四国で感じたんだが、そこらの観光客の撮影頻度がモーレツだよね。つまりスマホやデジカメでバシャバシャ撮りまくっているということだ。もったいないというかバカだねぇ。だって機械を通した画像は海馬には残らないんだよ。風景もビールも杉山弘道も生が一番だお。僕はと言えば「８見て２撮る」を信条にしている。例えば、ＪＲ山陽本線の和気（わけ）駅辺りの車窓は山ばっかなんだが、それから３年後にその風景と再会すると涙が込み上げてくるほど鮮明に記憶していた。だが、スマホを通して見た風景ではこうはならないよ。そーいう奴はYouTube上で旅ごっこでもしてりゃいいんだよ。３７年前、藍川中学の村瀬校長は「優秀な画家は８見て２描く。目の前のものを大切にしなさい」とおっしゃった。これはすべてにおいて同じことが言えるのだろう。
