砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

0と1に蝕まれている氷の世界

一昨日は熱海まで往復10時間の鉄旅を楽しんだ僕だった。ハハハ、たった10時間ぽっちの旅さ。もう当分はいいけど哀川(笑)。今後は可能な限り往復8時間以内にしようと思いばぶ。そこでだ、人間ウォッチングが趣味の僕ゆえに乗客たちを舐めるように観察していたら98%の者たちは終始、手元のスマホを鬼っぽい形相で凝視していた。列車に乗ってから降りるまでずーっとだよ。ったく、飽きねぇのかよ。こっちが呆れるよ。ところで残りの2%の者だが、鞄から紙のカバーがかけられた文庫本を取り出しページをめくったり車窓を眺めていたり何やら手帳にメモ書きをしたりしていた。見るからに利発そうな男子高校生がいたので勝手に掛川西高校の生徒だと思っていたが、彼は付箋がモーレツに貼ってある分厚い問題集を左手で吊り革を持ったまま右手で解いていた。ちょっと前なら当たり前の光景がステキに思えてしまうのはなぜだろう。あの頃のセピア色の懐かしい風景が鮮明によみがえってきた。かく言う僕はスマホのアプリに他人の悪口を残酷な物語にして書き込んでいた。

手作りハンバーガー