砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

カルメ焼きに見る改ざんされた少年の日の思い出

デブが食ってもカルメ焼きとはこれいかに。おぉ!カルメ焼きじゃないか。すっげぇ懐かしいよね。昨日、イオンのお菓子売り場には目を引く朱色のパッケージにJAのちょきんぎょっぽいイラストをこれ見よがしに施した「昭和ロマン」コーナーがあった。おいおい、ココアシガレットにきなこ棒、チューブに入った砂糖菓子を下の歯で削るようにすすりまくるフルーツマンボまであるじゃないか。その瞬間、セピア色の昭和がパカランパカランと走馬灯の如くよみがえってきた。いい時代だった。聖徳太子の一万円札を5枚もらっても二度と戻りたいとは思わないけど。そして今朝、熱い珈琲のお供として食ったった僕だった。ほう、こんな味だったか?そのときふと我に返った僕。幼い頃の僕ってカルメ焼きを食ったことがあったっけ?縁日の屋台ではムダに濃厚なリンゴ飴とあればっかだった。この「あれ」とはサツマイモのようないびつな形をした硬いミルクキャンディーの表面を極薄のチョコレートでコーティングしたお菓子のことだよ。思うに当時の僕が『じゃりン子チエ』を見て「カルメ焼きって美味しいね。僕の大好物なんだよ」と大胆な勘違いをしたのだろう。そうだ、そうに決まっている。では、そろそろ今日の〆に入ろう。すべてはいいかげんの上に成り立っている。記憶はもとより懐かしい思い出までも実にいいかげんなものだ。

カルメ焼き