砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

琵琶湖に浮かぶ竹生島の霊験パワーでバージョンアップした僕@滋賀県長浜市

「腹が空いたけん、長浜ラーメン食ったったい。これ、バリうまばい」という博多弁丸出しの会話はまったく聞こえない長浜です。だって、滋賀県の長浜だもん。はい、稚拙な導入文はここまでです。ってことで、今日は長浜の街が主たる目的ではなく、琵琶湖の北部に浮かぶ竹生島(ちくぶしま)を目指して一人きりフェリーに乗った。急に嵐が来ると帰りのフェリーが寄港できず島に足留めされた僕たちは1人、また1人と中学校時代の出席番号順に惨殺されていく事件に遭遇した。という妄想に駆られたが、実際には腹が立つほど快晴だった。竹生島に到着すると宝厳寺の弁財天堂を参拝した。これで「日本三大弁天」を制覇した。ちなみに、あとの2つは江ノ島と宮島なのでお忘れなきよう。

弁財天堂

寺から神社へと続く渡り廊下である舟廊下。これは朝鮮出兵の際に豊臣秀吉の御座船として作られた日本丸の船櫓を利用して作られたものとか。完璧に感動した僕は、何往復もしながら思いを馳せた。

舟廊下

舟廊下の長いトンネルを抜けると都久夫須麻神社であった by 川端康成の『雪国』風。見事と立派を混ぜて圧巻でシェイクしたくらい素晴らしい。さすがは伏見城の束力使殿を移築した国宝の本殿だ。

都久夫須麻神社

そして、振り向けば琵琶湖に突出した場所に竜神拝所があった。淡水はいいよね。実に絶景だった。願い事を書いた土器(かわらけ)を鳥居へと投げて見事にそこをくぐれば願い事が成就するらしい。僕、今の質素な暮らしっぷりにそれなりに満足しているし別に願い事もないので早々に引き上げた。

竜神拝所

80分の散策を終えると厄介な殺人事件に巻き込まれることもなく無事に長浜港に帰ることができて本当によかった。何も食べていないどころか水も飲んでいなかった僕は、行き当たりばったりっぽく『分福茶屋』に入ると「湖北セット」を食べた。ま、甘味処のランチなのでこの程度のものだろう。さらに店内が薄暗くて満足におかずが見えなかった。激しく歩き回ったが、今日もいい一日だった。

湖北セット