砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

日帰り旅シリーズ第56弾@津:国宝の寺院と鰻と饅頭

「三重県の県庁所在地はどこでしょうか?」「は~い、津市です」「・・・」「へ?違った?」「四日市と言えよな。いきなり正解だと先に進まないじゃん」。はい、オーストラリアの首都はシドニーでもメルボルンでもなくキャンベラだという定番の国際問題と同じカテゴリの巻頭文はここまでです。だから、JRの列車に揺られながら津市へと向かったがね。主たる目的は2つ。国宝と重要文化財がてんこ盛りの『専修寺(せんじゅじ)』と悠久の歴史を100%感じさせる老舗の饅頭の味を満喫するために『たけや』を訪れることだった。JR津駅に到着するや否や、近鉄津駅側に回り込んだ僕は、鰻屋の『大観亭支店 津駅西口店』で「上丼」をむさぼるようにかき込んだ。実にいい。その後は一身田にある『専修寺』を丁寧に散策すると、その境内にある茶所の『蓮心庵』で熱々のぜんざいをすすりながら日記を書いて〆た動画はご覧のとおりです。

11時を回って暖簾(のれん)が掛る直前に「あ、いいですか?」と言って『大観亭支店 津駅西口店』に入った。僕って嫌な奴。店内はスタンダールの小説のようなシンプルな色調だった。それって『赤と黒』のことだね。僕は「瓶ビールと上丼をお願いします」と言った。女性店員は「はい。ビールは先にお出ししましょうか?」と返した。「はい、電光石火でお願いします」。それほど待つことなく上丼は目の前に供された。山椒をたっぷりかけて一気呵成にかき込んだ。いい。フツーにいいし、それがいい。冒険も委縮もしていないサクッと美味しい鰻の丼だった。

上丼

JR津駅から亀山行の列車に乗った僕は、JR一身田駅で降りた。これが趣のある駅舎でしばし眺めていた。そこからゆっくり歩くこと約4分間。すると、翼を広げた鶴のような『専修寺』の立派な唐門が僕を迎えてくれた。いきなり重要文化財かよ。これだけで満腹になりそうだった。

唐門

境内の中を東西南北&前後左右に隈なく見て触れて回った。すこぶるいい。あまりに良すぎる。そして、これは国宝の御影堂だ。荘厳な建物はもとより凛とした空気が漂いまくる内部にそっと足を踏み入れたらあーた、絢爛豪華な装飾が神々しくて本当にめまいがするほどに圧倒された。

御影堂

おいおい、ここらでちょいと休憩しなければ体がもたないくらいの宝の宝庫だ。前にも言ったが何度でも言おう。「宝の宝庫」は重複表現なのだろうか。だから、そんなことはどーでもいいんです。境内にある茶所の『蓮心庵』で熱々の「蓮の実ぜんざい」と熱い珈琲のセットをまったり満喫した。そもそもこの『蓮心庵』がある建物自体も重要文化財なので驚きと喜びを隠せないし隠す気もない。いい時間と空間で英気を養うことができた。意外なことにPayPayも使えたよ。

蓮の実ぜんざいセット

良質なエネルギーを補給してパワーが復活した僕は、国宝の如来堂と国宝の御影堂をつなぐ重要文化財の通天橋を渡らなければならないことを当たり前のようにパッと思い出した。この国宝の架け橋を渡っている真っ最中に琵琶湖に浮かぶ竹生島にある舟廊下がパッと頭に思い浮かんだ。

通天橋

荘厳な『専修寺』も老舗の『たけや』も思いっ切り楽しんだ僕は、乗り換えをするJR津駅へと向かうために再びJR一身田駅と対峙した。駅名が書かれた看板も味があってステキですねぇ。無人の改札を抜けホームの天井を見上げた。それは往時の芥見小学校の木造校舎のようだった。

JR一身田駅

[動画内検索タグ]大観亭支店 津駅西口店,専修寺,専修寺 茶所 蓮心庵,たけや

大観亭支店 津駅西口店の僕のレビューとマップ(詳細)はこちら maps.app.goo.gl

JR一身田駅の僕のレビューとマップ(詳細)はこちら maps.app.goo.gl

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