砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

新説・褒め殺し

褒め殺しとは必要以上に褒めちぎることでかえって相手をひやかしたりけなしたりすることである。しかしこの場合、褒めちぎられた部分は相手にも身に覚えがある長所であることがほとんどだろう。例えば、字が上手く書けると思っている相手に「えぇ!すっごく上手ですね。以前、どこかで書道を習っていたんですか?」と褒めちぎって相手を有頂天にさせたりすることだ。だが、この僕は違う。相手が弱点に思っている部分を突きまくるんだ。例えば、字が下手なことを相手がコンプレックスに感じていると察知するや否や「なるほど。個性的な文字ですね。どこの流派でしょうか?恐縮ですがこの色紙に一筆認めてもらえませんか?」などと言った具合だ。ちなみに、この場合の「認める」は「したためる」と読むので念のため。すると「へ?え?僕の字ってすっげぇ汚いのにどうして?」と相手は混乱して世の中の評価基準が理解できなくなる。だから、僕は何を言っているのでしょうか。

おでん