「杉山さん、どうせ暇なんでしょ。今度の日曜日に五個荘の古い町並みでも見に行きませんか?」と世界のアツローから連絡があった。「見に行かない?」だと腹が立つが「見に行きませんか?」だと「うん、すっげぇ暇だお」となる。案の定、行った。しかし毎回のことだが、必ず「死んでくれ」と思うことがある。あいつには僕をイラ立たせる何かがある。そして、今日は最低でも7~8回くらい死んでほしかった。いいかい、マジで。ってことで、近江鉄道の米原駅で乗り放題きっぷを買った。
40分間ほど列車に揺られると11時20分に五箇荘駅に着いた。いい。何気に趣のある駅だった。
着いたはいいが、そこからまったく無計画の世界のアツロー。「え?駅の前にあると思ったもん」とシャーシャーと言いやがった。駅の前に古い町並みがあるかよ、この野郎。結局、30分近く歩いて五個荘の古い町並みにたどり着いた。ただただ疲れた・・・。しかし、このような狭い路地はいい。
謝罪だけでは済まされないため、見せしめのためにポストを利用したさらし首ごっこを演じさせた。
何も隠していないが、それどころか言いたくてたまらないのだが、何を隠そう僕は文学青年だった。で、湖国が生んだ作家の外村繁の生家である『五個荘近江商人屋敷 外村繁邸』を訪れた。ちなみに「とのむらしげる」と読むので念のため。
あろうことかこの界隈に飲食店は0。お、恐るべし、五個荘の古い町並み。仕方ないので彦根まで戻った。超空腹だった僕たちは彦根駅前にある『八千代 駅前店』で「フライ盛り合わせ定食」をむさぼった。
満腹の3丁目5番地の僕と世界のアツローは、20分間ほどかけて庭園が見事な龍潭寺まで歩いた。
そこはかとないっぽいところがステキな庭園だった。しかし、今日は19851歩も歩かされた僕。
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