砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0818滴:分相応に満足できる幸せ

岐阜出身の芸能人と言えば一昔前なら野口五郎で最近では伊藤英明ですが、 私の中ではいつまでもあいざき進也@加納新町へは歩いて5分の杉山です。

ちなみに、野口五郎の実家と私が生まれた美濃町の実家とはすぐ近所です。

ですから、高橋尚子の実家と私が育った大洞緑山の実家とは同じ班内です。

さぁ、そんなあとは伊藤英明の実家をおさえれば岐阜は完全に制覇できる ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■中学時代の古い友人からちょっと前に相談を受けました。

そいつは小さな町工場を親から引き継いで営んでいます。 同じ年齢の子を持つ親としての悩みをジッと聴きました。

■元々は会計事務所に不満があるので変えたいと言う相談でしたが、

そいつの奥さんが私の目の前に座ると高校受験の話になりました。 奥さんは「息子の進路が心配で夜も眠れない」と私に言いました。

■私は「じゃあ、昼に寝れ…」と言いかけたら睨まれました。

旦那の方が「娘は勉強しているのか?」と訊ねてきたので、 私は「まったく知らん」と饅頭をつまみながら答えました。

■だから、我が家はとても受験生がいるような家庭には見えません。

娘は大学には行きたくないと言っているので商業高校を受けます。 授業で普通に勉強した内容で普通に入学できる高校に行かせます。

■すると子どもの受験でなにを悩めばいいのかまったく分かりません。

強いて言ったら、インフルエンザの予防接種を受けるかどうかです。 どうせ息子には勉強しろ!と口癖のように言っていると思ったので、

■饅頭を口に入れたまま「いい?子どもは毎日、学校で勉強してるの。

帰ってからも勉強しろ!って言うのは会社から疲れて帰った亭主に、 風呂から上がったら部屋でも仕事しろ!って言うのと同じことなの」

■と旦那の左隣でうつむく奥さんに向かって言いました。そして、

一番NGなのは悩んでる親の顔色を子どもに知られることです。 だから、子どもは親の社員は社長の顔色しか見ていないんです。

■すると奥さんが「杉山さんはどんな子に育って欲しいの?」と、

顔を上げて訊いてきたので「毎日、お茶漬けで満足する子」と、 私は言うと「焼きそばが出たら本当に喜ぶから」と続けました。

■でも、これは質素ではなくて最も贅沢なことです。だから、

分相応なことに満足できれば大抵のことには耐えられます。 常日頃の現状に満足できない奴は不測の事態に弱いんです。

■そして、娘には自分の分に見合ったことだけをしろと言ってあります。

だから、背伸びをしてまでいい高校に入ったところで不幸になります。 私の身の回りでも背伸びをして幸せになった奴など一人も知りません。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

子どもの受験で親が悩むと言うことが私には考えられません。 親が悩んで解決すればいいんですが受験するのは子どもです。

悩むだけエネルギーを消費して無駄です。でも、 カロリーを消費するんならいいかも知れません。

東大に受かった奴も知っていますが、 決して幸せな人生だとは思いません。

だから、背伸びをして受かったからです。 余裕で入れば少し違ったかも知れません。

そう、無理して入っても周りはみんな東大生です。 背伸びをしても爪先はいつまでも耐えられません。

明日は本題の会計事務所を変えることについての話です。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━