タチカワのロールカーテンが美しく巻き上がらないと絶対に許せない私は、 午前中だけでも20分以上は窓に向かう@自分の性格が嫌になる杉山です。
ちなみに、巻き上がった状態ではミリ単位で左右の凸凹をチェックします。
ですから、たった5cm巻き上げるのに最低でも3回はロールを上下します。
さぁ、そんな日に何度もやっているので隣の窓辺の秋田さんと目が合った ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
■昨日、月末で泣きそうなほど時間がないときに、
30分だけお時間を下さいと電話がありました。 彼は今年の春に早稲田大学の学生になりました。
■高校の担任からは「絶対に無理だ!」と言われていましたが、
私が「きっと合格させてやる」と言って彼を合格させました。 でも「きっと」と言う言葉を使った時点で少し逃げています。
■彼には「やればできる!」とか「大隈重信が待っている!」とか、
BGMには早稲田の校歌をリピートで流すようにと厳命しました。 するとそれだけで偏差値が8ぐらい簡単に上がってしまいました。
■なぜ自分の受験のときにこれができなかったのか私は凹みました。
そして、彼は電話口で「これからなにをすればいいですか?」と、 蚊の鳴くような小さな声で「バカばっかですし…」と呟きました。
■そう、大学に合格することが人生の目標になっていたんです。
欲しいものを手にしてしまったので逆に希望を見失いました。 要は、結果が出る世界は達成されたらそれが壁になるんです。
■いけない。私は自分の教育方針の誤りにハッと我に返りました。
30cm先に合格と言うニンジンをぶら下げたことがNGでした。 彼がどのような人生を送りたいのかをまずは優先すべきでした。
■絶対に夢は現在進行形で追い続けていた方が楽しいはずなんです。
大学に受かったかどうかなんて人生の中のゴミみたいなものです。 合格すればきっとなにかいいことがあると勘違いをしていました。
■結果を最優先すると空しい人生になってしまいます。
結果は褒められるか叱られるかの単なる基準値です。 楽しく生きたいのならその先を追い続けるべきです。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
宝くじだって抽選日まで持っている間が楽しいはずです。 ひょっとしたら当たることよりも楽しいかも知れません。
なんでもそうですが結果が出たら終わります。 上司との関係も夫婦の関係もみんなそうです。
結果が出ないから延々と続けていられると確信しております。
よく一般的な会社の上司は「結果を出せ!」とか言いますが、 出してもいいけどあなたとの関係もこれできっと終わるのよ。
常識的に考えれば過去完了形よりも、 現在進行形の方がきっと楽しいです。
だから、早稲田の政経学部に入ることを目標にするんじゃなくて、 将来はジャーナリストになりたいからそこを目指すならOKです。
30cm先にぶら下げられたニンジンはいつかは手に入ると思いますが、 手に入れちゃったら次のニンジンがぶら下がるまでは動けないんです。
一番肝心なのはぶら下がったニンジンのその先なんです。
手に入れることよりも追っかけている方がズッと楽しい。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━