砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0831滴 ~カラオケの功罪

アメリカに住んでいる日本生まれの友人が「私はネイティブじゃないから、 英語が下手なのよ」と言っていた@暗くて否定的な奴だと思った杉山です。

ちなみに、暗くて否定的と言うのはネイティブではなくネガティブでした。

ですから、腹が立つほど明るいのになぜなの?と不思議に思っていました。

さぁ、そんな私も祈年町のネイティブ(地元民)じゃないから肩身が狭い ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■日本の悪しき文化の一つにカラオケがあると思っています。

私はとろろやトマトジュースよりもカラオケが大嫌いです。 虫酸が走るどころじゃなくて生理的に受け付けないんです。

■だから、カラオケを強要されると言うことは、

黒板に生爪を立てて引っ掻くことと同じです。 そして、1年前にある社長に強要されました。

■私はカラオケが大嫌いなので安いスナックには行きません。

お酒とお喋りと空間を楽しむんなら洒落たバーに行きます。 ドライ・マティーニで始まってギムレットで〆るバーです。

■それがどこのどいつかも分からない白い靴下をはいたオヤジたちが、

タンバリンのリズムから外れた演歌を歌うようなお店に行きました。 ドアを開ける前に漏れた音ですでに背骨が拒否反応を起こしました。

■その社長は3期分の決算書と同じくらい分厚い本を私に渡しました。

そして「杉山さんの歌が聴きたい」と言うので「嫌」と答えました。 すると「さ、早く早く」と分厚い本の頁を激しくめくり出しました。

■私は「社長ね、私は“嫌だ”と言ってるんですよ」とにらみました。

でも、社長は「パ~ッと楽しくやりましょうよ!」としつこいです。 どうにも仕方がないので送り襟締めで軽く失神をさせて帰りました。

■外傷を残すと後々まずいので軽く静脈をクイっと押さえたんです。

翌日、なにもなかったような顔をしてその社長にお会いしました。 当然、気まずい雰囲気の中「嫌なことは嫌ですよ」と私は言うと、

■「それで会社を辞める可哀想な人も多いと思います」と続けました。

「そうですか」と社長は横を向いて不機嫌そうに返しました。私は、 「全裸で町中を歩けと言っているようなものですよ」と言いました。

■上司が軽く言ったつまらんことでも部下にすればすべて命令に聞えます。

でも、目の前の人が嫌がっていることを平気で強要する奴は結構、多い。 それが直接の原因じゃなくても積もり積もってきっといつか爆発します。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

そして、私は歌に対して決してネガティブじゃなくて理解はあります。 何十年も前に親父が歌手をやっていてその声に私の声はそっくりです。

特に余韻を残すビブラートはフランク永井並みだと自負しております。 ある日、人前で歌うこと自体みっともないかもなと親父は言いました。

だから、今は亡き親父の遺言です。 それ以来、一度も歌っていません。

それをイチイチ説明しなきゃいかんような状況に追い込むんじゃない。 嫌なことは嫌なんだから。なにがどうであっても絶対に嫌なんだから。

気軽に言ったつもりでも上から降り注ぐ言葉は命令です。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━