砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0849滴:お客さんになるための資格

ヤフー!で「ターキーデー」という言葉を検索したら一番上に赤い文字で、 「ターミネーターではありませんか?」と現れた@嬉しくなった杉山です。

ちなみに、ターキーデーとはアメリカ人が七面鳥を食う感謝祭の別称です。

ですから、バーで「野生の七面鳥」と言ってバーボンを頼んだことがある。

さぁ、そんな「ターキー・デー」と「・」を入れたらちゃんと検索できた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■100の会社に訪問したら99の会社が、

決まって珈琲か日本茶を出してくれます。 いきなり紅茶を出すところはありません。

■私の知り合いで飲食店を経営する社長は、

必ず「珈琲、紅茶、日本茶のどれ?」と、 応接室に入るや否や笑顔で訊ねてきます。

■以前に「なんでそんなことをイチイチ訊くんですか?」と私が訊ねると、

社長は「珈琲がダメな人もいるでしょ」と当たり前のように答えました。 そして「望んでいるものを提供することが商売ですよね」と続けました。

■すると「お客さんになるための資格もありますよ」と笑って、

社長は「売りたいものを買ってくれる人だけがお客さんです。 売りたくないものばかり買う人はお客さんじゃありませんよ」

■と総革張りのソファにもたれて珈琲を飲みながら言いました。

松阪牛を専門に扱うレストランなら1万円の料理は並みです。 しかし、家族づれで賑わうお店では3千円の料理は高級です。

■社長は「うちの店にも1万円の松阪牛の肉は置いてあるけど、

3ヶ月も前から冷凍庫の片隅で眠っているよ」と言いました。 そこの飲食店の客単価の平均は3千円ぐらいが丁度いいです。

■だから、1万円の松阪牛を食べるお客さんなど欲しくないし、

慌てて解凍しなきゃいけない高い肉など売りたくないんです。 そして、それを食べた牛愛食家はきっと二度と来ないんです。

■そこのお店で一番売れて一番儲かる商品を買う人だけがお客さんです。

見映えのために並べてあるお飾りの商品を好んで買う人は要りません。 なにを買ってあげればお店が喜ぶのかが分かる人だけがお客さんです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

昨日の【褒める!技術】の内容にも共通しますけど、 これ買われたら困るんだよってのも結構、多いです。

たとえば、サプリメントを販売するネットショップを例に挙げると、 3800円の主力商品ではなく4600円のローヤルゼリーを購入されても、

それほど嬉しくはありません。しかし、購入した方々は、 売上げに貢献したいいお客さんだと勝手に思っています。

売りたい商品は3800円で買って欲しい商品は3800円です。 それ以外はどれだけ売価が高くても見せ掛けの商品です。

もっと言えば、売れちゃったら仕入れないとダメなんで、 最小ロットの数を揃えるだけの資金繰りが大変なんです。

4600円も持っているんだったら3800円のを買ってよ!と、 その店主はイライラしながらPCの画面に叫ぶはずです。

だって、3800円のは倉庫に腐るほど在庫があるし絶対にいい商品なんです。 それに一番売れて一番儲かる商品を買う人しかリピート客にはなりません。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━