案の定、とっても心配性な私は名古屋駅の待合室で東京に向かう新幹線を 1時間26分も待った@お土産に買った起き上り最中を完食した杉山です。
ちなみに、40人を超えるお茶会のお土産に5個入りの最中を買いました。
ですから、待合室でかなり待つと思ったので必ず食べる自信がありました。
さぁ、そんな伊藤園のお茶で流し込んでいたら隣のOLがジッと見ていた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
■今朝の日経新聞に『グレート・ギャツビー』に関するコラムがありました。
これはアメリカの作家であるスコット・フィッツジェラルドの代表作です。 私は高校時代にめぐり合ってから今までに20回以上は読んだと思います。
■それが今の時代になってまたベストセラーになっているようです。
作家の村上春樹氏が現代の感覚に近い言葉で翻訳をしたからです。 私も先日、アマゾンで買いましたが嗚咽するほど素晴らしいです。
■私が今までに20回以上は読んだと思う一冊は、
昭和49年に発行された野崎孝氏が訳した本で、 そのタイトルは『華麗なるギャツビー』でした。
■元の本は同じはずなのに現代の感覚に翻訳されただけで、
不思議なものでまったく異質なものに感じてしまいます。 当然、主人公のギャツビーも愛しいディジーも同じです。
■ここで感じたことは経営計画書もまったく同じと言うことです。
すでに亡くなられた一倉定やドラッガーの分厚い経営指南書に 忠実に沿って計画を立てたところで現代の感覚じゃないんです。
■いくら内容が素晴らしくても感覚が古いんです。
すると社長のマスターベーションに終わるので、 周りの社員たちにはまったく意図が通じません。
■まるで小倉百人一首を読み聞かされている気がします。
きっと書かれている内容は素晴らしいとは思いますが、 上の句と下の句を組み合わせることだけで精一杯です。
■要は、いくら素晴らしい経営指南書や成功手帳を手に入れたところで、
それを自分の言葉や自社の環境に翻訳できなければ意味がありません。 空白に文字を埋め込んで完成する高いレジュメでは感覚が合いません。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
じゃあ、どうすればいいのかと訊ねられたら、 小説を読めばいいと私はいつも言っています。
第72滴で【小説は最高の作りもの】と言うお話をしましたが、 とかく世間の小さな会社の社長は小説をバカにし過ぎています。
小説も読まない映画も観ない音楽も聴かない社長なんて、 いつまで経っても立派な経営者になど絶対になれません。
空白に文字を埋め込むだけの作業では絶対に上手くいきません。 フィッツジェラルドの名作でさえも翻訳によって変わるんです。
素晴らしい村上春樹の『グレート・ギャツビー』です。
またレイモンド・チャンドラーの名作である『長いお別れ』も、 村上春樹が『ロング・グッドバイ』として訳しているそうです。
翻訳によって味が変わる瞬間をまた感じたいと思います。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━