砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

夏。小さな街の灯りがホタルの宴のように1本の細い筋となって歩を進めながら舞っていた。川だ。僕は緑色の缶ビールを飲むと水面にそっと目をやった。はい、村上春樹風の巻頭文はここまでです。この場合の缶ビールは間違いなくハイネケンでしょう。名刀・関の孫六の如く研ぎ澄まされた文才が自分でも怖すぎる今日この頃、明後日にでも文壇にデビューしたろかしゃん。かれこれ30年前から書こうと努めてはいるものの、未だに最初の1行が浮かばない大和田(爆)。天才の開花って時間が掛かるものなのね。村上春樹の小説を読んでいるとたまらなく川を愛でたくなるが、夏が来るたびに氾濫を繰り返す川を見るとなんとなく複雑な気持ちにもなる。そのため今朝、大都会を滔滔と流れる新荒田川を見に行った。バカみたいに水量が少なかった。我が家はJRと名鉄に挟まれた鉄ちゃんが小躍りしたくなるような場所にあるが、誤解しないでほしい。間違ってもこの僕は鉄ちゃんではなく「プチ鉄ちゃん」であり流れる車窓が好きなだけなんだ。ま、そんなことより栃木県に住む1回しか会ったことがないけれど毎日、LINEをやっている友人から無事の知らせがあって何よりだった。

上がJRで下が名鉄