砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1083滴:心のメタボリックシンドローム

高校に通う娘が「どの本でもいいから原稿用紙5枚分の感想文を書け」と、 夏休みの宿題が出題されたと言った@一瞬、耳を疑ってしまった杉山です。

ちなみに、あろうことか娘は『東京タワー』の感想文を書くと言いました。

ですから、怒りを抑えながら「パパの本にしなさい」とパパは言いました。

さぁ、そんな「なんならパパが50枚くらい書いてやる」と言ってやった ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■本当に多くの方々から心配をしていただきますが、

私は、井村屋のゆであずきを飲んでも大丈夫です。 中性脂肪など普通の人間よりも少ないくらいです。

■ただ、心拍数が平常時でも絶えず100を超えているだけです。

きっともうダメかも知れない。頚椎も痛いし肩凝りもひどいし。 そんなことよりも、世間ではメタボリックをよく取り上げます。

■それって内臓脂肪型肥満という意味です。

その原因は極めて明確です。人間の体は、 数千年前からほとんど変わっていません。

■山野を駆け回って鳥や動物を捕らえたり、

河川や海に潜って魚や貝などを取ったり、 野原の花や草や木の実を食べていました。

■そんな大昔から内臓はほとんど変わっちゃいないのに、

まったく運動もせずに美味いものばっか食うからです。 でも、それは肉体だけとは限りません。心も同じです。

■人間の3大欲は、食欲と性欲と睡眠欲の3つです。

それが満たされれば、おそらく満足するはずです。 でも、現在では名誉欲や金銭欲などが加わります。

■だから、精神的なメタボリックシンドロームになるんです。

心の病気は自分のキャパを超えたときにしか発症しません。 もうなにも要らないのに無理に詰め込もうとするからです。

■本当は要らないはずなんです。なのに隣の芝生を見ると、

目を血走らせながら詰め込もうとして挫折をするんです。 白い脂肪は内臓だけじゃなくて心の内側にも溜まります。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

先日の大地震で被災された方がテレビの中で言っていました。 一日でも早くライフラインである水と電気とガスが欲しいと。

それさえあれば、とりあえず生きてはいけます。 人間の欲も3つ。またライフラインも3つです。

私は、とにかく最低限の中で生きていければ御の字です。 それができればなにがあっても怖いものなどありません。

人間の欲など元々、食欲と性欲と睡眠欲しかないんだから。 その上に次から次へと自分で上乗せするから疲れるんです。

自分の分というものがだれにでもあるはずです。 分相応の「分」です。それを超えるとNGです。

私の持論ですが肉体的な病気も精神的な病気も、 自分のキャパを超えたときにしか発症しません。

きっと足らないからおかしくなるんじゃなくて、 なにか変なものを足すからおかしくなるんです。

食欲と性欲と睡眠欲だけを満たせばいいじゃないですか。 さらなる欲を求めようとするから変な病気になるんです。

喫煙者の真っ黒な肺とか内臓にこびりついた白い脂肪は、 自分のキャパを超えた人の心の内側にも溜まるはずです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━