砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1085滴:戦うべき相手は、必ず扉の向こう側

東京から帰る新幹線の中で口を開けた隣の女性が私の肩にもたれ掛かった @爆睡中とはいえ目は半開きで鼻息が荒かったので左肘で突いた杉山です。

ちなみに、20代の後半だと思うのですが「ふかわりょう」に激似でした。

ですから、象のような鼻息と半分開いた目で私を名古屋まで苦しめました。

さぁ、そんな名古屋から岐阜に向かうJRの中になんと彼女が立っていた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■社員の固定給を10~15万円にして、

残りは成績に応じる給与体系にしたい。 そんなお話をある社長から聴きました。

■どうやら目的は、社員同士を競わせたいためです。

決まった総額を成績に応じて分配するやり方です。 社長は「信賞必罰を明確にしたい」と言いました。

■ちなみに、私はそういうのが虫酸が走るほど大嫌いです。

信賞必罰と言いながら、ケンカを楽しんでいるだけです。 社員同士が必死に戦っているのを眺めては喜んでいます。

■そう、まるでカブトムシとクワガタムシを目の前で戦わせるように。

自分の手のひらの上で血だらけで殴り合う2人を笑って見ています。 それはちょっと違うと思う方もいるでしょうが、まったく同じです。

■戦うべき相手は必ず外にしかいないんです。

同じ社内で競争し合うことは愚の骨頂です。 仲間同士が戦う先には崩壊しかありません。

■外のライバルを怖がる無能な社長に限って、

かわいい身内のお尻を叩いて自滅させます。 戦うべき敵は外にしか絶対にいやしません。

■もっとバカで臆病な社長がよく言うセリフに、

「自分に打ち勝て!」というものがあります。 まぁ、社長に限らず臆病な奴はよく言います。

■勝った自分はいいけど負けた自分はどこへ行くのさ。

要は、自分に打ち勝ったところで辛いのは自分です。 絶対に戦うべき相手は扉の外側にしか存在しません。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

自宅に帰ったらホッとするのが普通の家庭です。 だから、会社に戻ってもそうなるのが普通です。

でも、営業で疲れて基地に這って戻って来ても、 さらにそこで激しい陣取り合戦が待っています。

だから、ほとんどの社員は辞めるはずです。 人間じゃなく虫けら同然の扱いだからです。

外の敵と戦わせろよ!とまともな社員なら思うはずです。 無能で臆病な社長に限って身内同士の戦いを好むんです。

社内はね、ホッとする場所なのよ。

外で戦わせて内で殴り合わせたら絶対に死んじゃいます。 会社を発展させたいならば仲良しこよしの終身雇用です。

そう、社員をいくら可愛がっても過保護にはなりません。 売上が伸びないその原因は社員同士を戦わせるからです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━