砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1088滴:-1000円の悲劇

右の手のひらは立派な百握りだけど生命線がズタズタに途切れているので、 ゼブラのボールペンで手首まで線を繋げた@とりあえず一安心の杉山です。

ちなみに、右の手首の数ミリ上を軽く押さえたら3つの気泡が現れました。

ですから、この気泡の数だけ子どもが産まれると中学のときに聴きました。

さぁ、そんな子どもが産まれる云々よりも気泡の存在意義を私は知りたい ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■小さな会社が売れば売るほど潰れる仕組みについてお話します。

例えば、私の『ビジ・ハドな一言』の定価は1500円ですが、 これが完成するまでのコストは恐ろしいことに800円します。

■ちなみに、表紙代とか印刷代だけですので、

製本する人件費は含まれていません。要は、 実際には1000円くらい掛かっています。

■でも、最初に表紙代とか印刷代などを業者に支払っちゃうので、

小さな会社の社長は、売ったら1500円が利益だと思います。 帳面上は、800円の経費がバシッと計上されているんですが、

■頭の中では「これを売れば1500円が入る」と思っています。

たしかに1500円は入りますが、利益は500円くらいです。 要は、売れば売るほど社長の計算と実際の利益の差が開きます。

■たった500円の利益なのに忙しいとそれに設備投資をします。

同業者は暇なのにウチは忙しいから今がチャンスだと思います。 だから、忙しくなればなるほどきっと赤字がふくらむはずです。

■実際には500円しか儲かっていないんだから。

しかし、社長の頭の中は1500円の利益です。 だから、売れば売るほど1000円の赤字です。

■それが会社には致命的な原因となるんです。

入っているべき1000円がないからです。 でも、それは発生しようのない幻なんです。

■その幻のために社運をかけてみんな設備投資を始めます。

だから、売れば売るほど大きな赤字を累積するはずです。 コストが掛かっていない商品はマルチしかあり得ません。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

なにをお話しても最終的にはマルチ商法の批判で終わります。 エンディングはもっと劇的な表現にしようと思っていたのに。

ま、いいけどね。

とにかく小さな会社は先に仕入れの代金をきっと支払います。 すると、これから発生する売上げが利益だと勘違いをします。

もうとっくに代金を払ったんだから、 あとはすべて利益だと思っています。

間違いなく思っているはずです。 だって、僕でもたまに思うもん。

勘違いしちゃうのよね。先に仕入れ代金を払っちゃうと。 だから、翌年の税金とか国保の増額なんて頭にないもん。

そして、これでも日本で唯一の社長専属コンサルタント。

数字に細か過ぎるのも問題ですが、数字が頭にないのも、 もっと問題です。掛かる経費を勘違いすると終わります。

そんなバカな人間がとお思いでしょうが、ほとんどです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━