砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1454滴:電卓の向こう側

中2の個人懇談のとき「息子が電柱の先を眺めて困ります」と私の母親が 担任に相談したら「はぁ?」と言われたらしい@変わり者だった杉山です。

ちなみに、通学路にある電柱の先を順番にすべて確認した少年時代でした。

ですから、担任は「大人になれば治りますよ」と無責任な回答をしました。

さぁ、そんな今でも晴れた日は電柱の先を確認しながら神田町界隈を歩く ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■私が「絶対に粗利が高い商売がいい」とか、

「薄利多売など続く訳がない」と言うので、 執拗なまでに粗利率にこだわる人がいます。

■大体、理系の人間に多いです。

1%でも粗利率の高い商売を 必死になって発掘しています。

■だから、なにも分かっていません。

たしかに粗利率も大切なんですが、 粗利額の方がそれ以上に大切です。

■例えば、1ヶ月の生活費に50万円が必要だとします。

粗利率が50%の商売でも、単価が1000円の場合、 毎月1000個も売り続けないと暮らしていけません。

※(1000円×50%×1000個=50万円)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■まず無理です。ところが、粗利率が1%の商売でも、

単価が5000万円だったら1個も売れば十分です。 こんな簡単な計算が理系の人間にはできないのです。

※(5000万円×1%×1個=50万円)  ̄ ̄

■絶対に毎月持続して1000個は売れん。

新興宗教の教祖でもやってりゃ別ですが、 そうじゃなかったら売れっこありません。

■理想なのは、粗利率が50%で単価が1万円の商品を

平日は4個、土日は3個くらい売る地味なやり方です。 これが意外なことに大企業がやらないので成功します。

※(1万円×50%×平日が4個で土日が、。。。=50万円以上)

■商売で成功し続けるためのヒントは、

電卓の中には存在しません。だから、 電卓の向こう側を確認することです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

たしかに、5000万円の商品を1個売ることも難しいのですが、 1000円の商品を1000個売ることに比べればまだマシです。

でも、100個くらいはなんとか売れます。 平日は4個、土日は2~3個売るだけです。

逆に言えば、このペースで売り続けることができる身の丈の商売が、 理想だと思います。まぁ、食っていくことを優先すればの話ですが。

でも、これは商売だけに限ったことではありません。 きっと自分の生き方にも当てはまることと思います。

まぁ、どうやれば当てはまるのかが私には分かりません。 暑くてこれ以上は考えられないので各自でお考え下さい。

それでは、今から我流の太極拳で鋼鉄の体をほぐします。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━