砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1138滴:ナマズに捧げる自分の中の20%

中3のとき体力測定の1500メートル走でペアになった堅田と共謀して、 グランドを4周走らなきゃいけないのを1周ごまかした@卑怯な杉山です。

ちなみに、100メートル走以外はマラソンと同じ長距離なので嫌いです。

ですから、堅田以外はだれも気づかない迫真の演技で3周だけ走りました。

さぁ、そんな1周ごまかしても3位にも入らない謙虚さが長く生きるコツ ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■ひろさちや著「狂いのすすめ」の中に面白い一説があります。

それは、ウナギの稚魚をカナダから空輸したときのお話です。 稚魚は思いっ切り繊細で7~8時間経って日本に着く頃には、

■ほとんどが死んでしまいました。そこでなにを思ったか、

稚魚の水槽の中に天敵のナマズを入れてみました。当然、 稚魚はナマズにガバッと食われます。日本に着くまでに、

■稚魚の20%は食われてしまいました。ところが、

残りの80%は無事に生きていました。そうです、 ナマズなんかに食われんぞ!と逃げ回った奴だけ、

■踊り跳ねるくらい元気に日本へ辿り着いたんです。

天敵という迷惑な存在が生きる意欲を授けました。 温く温くと育った人間は絶対に長くは生きません。

■まぁ、そんなことが言いたいのだと思いましたが、

できれば天敵や点滴にも関わりたくはありません。 ましてやナマズのような容姿の天敵は怖過ぎます。

■思うに、20%を犠牲にすれば80%が生き残るってことですよね。

だから、天敵に遭遇したら自分の中の20%を差し出せばOKです。 だれでも自分の中の100%を守ろうとするために全部を失います。

■そして、天敵は人間のカタチをしてるとは限らないんです。

むしろ目に見えない曖昧なものである場合の方が多いです。 苦境に立たされたら自分の中の20%を捧げればOKです。

■多くの人は、全部を守ろうとするから全部を失うだけです。

でも、それは資本主義の社会の中ではあり得ないことです。 あえてナマズを見つけて自分の中の20%を捧げましょう。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

同じような例えで、水を一杯にした鍋にカエルを入れたお話があります。 その鍋に火を点けて一気に沸騰させるとカエルは驚いて跳び出るんです。

しかし、少しずつ温めていくと沸騰する頃には、 カエルは鍋の中で茹って死んでしまうお話です。

私には、思いっ切り動物虐待としか思えません。

別にウナギとナマズのお話だけではありません。 …→ http://tinyurl.com/3crpcf

コロッとお話は変わって巻頭文の堅田は「かただ」と読みます。

自分の中の20%というのは、お金とか物だけではありません。 それは、大切な時間であったり変え難いものであったりします。

だから、みんな守銭奴のように全部を守ろうと頑張って、 逆に根こそぎ失ってしまうことの方がとっても多いです。

自らナマズを見つけ出してトカゲの尻尾を捧げましょう。 そんなものは半年もすれば新しいのが必ず生えてきます。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━