砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1264滴:恋人であり続けるための最低の条件

真由美という名前のお客さんが「真由美という名前の女はみんな不幸なの。 でも、真理子に比べたらズッとマシなの」と語った@黙っていた杉山です。

ちなみに、真由美という名前の女性は悲しい運命を背負っているそうです。

ですから、真理子という名前の女性は容姿に問題を抱えているらしいです。

さぁ、そんな私は彼女のお話を聴いていただけで肯定も否定もしていない ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■そのとき真由美は「もう信じられないの」と呟いた。

私は、小さなスプーンをアッサムの中でかき回した。 冷めた紅茶の黄昏た表面に大きな輪が1つ描かれた。

■南仏系の甘い香水を漂わせた真由美は、

3つ年下の彼のことで悩んでいた。あ、 南仏系とは南無阿弥陀仏とは違います。

■私は、タルトのてっぺんのイチゴをスプーンですくった。

静かに口の中へと運び込むと小さくガッツポーズをした。 やはり私にとってスイカよりイチゴが最高のフルーツだ。

■彼女は「一体どうすればいい?」と言って肩を落とすと、

楽しそうに話している左隣の若いカップルに目をやった。 私は、メールが届いたようなのでケータイの画面を見た。

■それは、パンツ皇帝からだった。

俗に言う立派なスパムメールだ。 ぶっ飛ばす!と心の中で叫んだ。

■私は「信じるから疲れるんだ。もっと言えば、

信じようと努めるから確実に嫌気が差すんだ」 タルトを右の親指と人差し指でソッと摘むと、

■「信じなくてもいい。また、疑ってもNGだ」

両目を細めて呟いた。彼女は「ハッ」とした。 私は、自分の言った意味が分からなかったが、

■真由美に気に入ってもらえたので満足だった。

信じることができる対象は自分しかいません。 恋人は、信じるのではなく疑わないことです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

なにも恋人に限ったことではありません。

社長が社員のことを「信じられなくなった」とか言いますが、 そんなものは最初から信じる方が間違っていただけなんです。

信じることができる対象は、 100%自分しかいません。

極端な話、私は家族でも信じられません。

先日、長女がJR岐阜駅にあるミスタードーナツで、 パパが大好きなポン・デ・リングを買って来ました。

でも、3人分だよ。13年前から我が家は4人家族です。 そう、朝から晩まで働くパパの分だけがなかったのです。

もう絶対に信じられない。お小遣いもあげない。 私を敵に回したらどうなるか思い知らせてやる。

ミッション「3人のAB型を懲らしめろ」を掲げました。

おそらくみなさんは他人事だから笑っているでしょうが、 私からすれば、これ以上寂しいことはありませんでした。

小学生のとき1人だけ缶蹴りに誘ってもらえなかったような気分です。 コックリさんには誘われるのに缶蹴りのメンバーには入れないんです。

そんなときパンツ皇帝からのメールは私にやさしかった。 お話が笑っちゃうほどズレましたが、怒らないで下さい。

家族を含め自分以外は、信じる対象などではありません。 絶対に信じることなく、さらに疑ってもいけないのです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━