砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1285滴:人としての命の源泉

4日に「今のまま大きくなって下さい」という内容のメールが届いたので、 喜ぶべきなのか悲しむべきなのか少し考えた@身長が172cmの杉山です。

ちなみに、小6のときは164cmもあったので背の順では一番後ろでした。

ですから、31年間で8cmしか伸びていないので今の私にはもう限界です。

さぁ、そんな上記の言い訳を送ると「そのままで十分です」と返って来た ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■頑張っても売上げがまったく伸びないとか、

思うように社員たちが働いてくれないとか。 その程度の悩みなどゴミみたいなものです。

■もっと言えば、悩める環境をありがたく思いましょう。

朝、当たり前のように目覚める自分に感謝するのです。 悩みたくてもそれさえできない人間もたくさんいます。

■世間ではごく当たり前のことなのにそれを心から感謝する立派な男です。

田原正史。人を刺しまくる30歳。今回の【砂金の人々】の取材先です。 そうです、この男は人の体に無数の針の穴を空けまくる仕事人なのです。

■鍼灸やってるから。「杉山さん、試してみます?」と彼。

血の気が引いた私は「やなこった」と速攻で答えました。 俺の体に穴など空けるんじゃねぇ!と真剣に思いました。

■MK5(マジキレる5秒前)って感じ?HK(話変わるけど)、

彼は、訪問マッサージを生業(なりわい)としています。そう、 体が不自由な方のお宅まで行くとマッサージをしているのです。

■彼は「行くだけで喜んでもらえますよ」と本当に嬉しそうに言いました。

患者さんの中には、全身が麻痺して頬の一部しか動かない女性もいます。 半年ほど前までは、普通に暮らしていたどこにでもいる主婦だったのに。

■普通が一番幸せだということを患者さんたちから教えていただきます。

当たり前のように立って歩き、当たり前のように明日が訪れる生活が、 本来は一番幸せなのだと彼はつくづく思います。それが本当の姿だと。

■そして、もっと多くの人たちと触れ合いたいし、

さらに多くの人たちへ手を差し伸べたいのです。 人から望まれることが自らの命の源泉なのです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

中学生時代に400m走で岐阜県で3位になった逃げ足の速い男です。

いくら田原さんが一生懸命に揉んでみても、 麻痺した手足が元に戻る訳ではありません。

でも、自分にできることでなにかお役に立ちたい。 少しでも笑みがこぼれるお手伝いをしたいのです。

基本的に、岐阜県に住む30~50歳の男たちは、 このような素晴らしい考えを常に抱いております。

きっと美濃の国を興した斎藤道三の熱いDNAがそうさせるのでしょう。 また、今一つメジャーになれない県民性も斎藤道三のせいだと思います。

岐阜県民以外の方、斎藤道三って知らんでしょう?

だから、そんなことはどうでもいいんです。

自分は恵まれている存在なんだと、 人から望まれている人間なんだと、

普通に思えることが本当なのです。

お金持ちも貧しい人たちも大臣さんも相撲取りも、 どこのどいつも明日を経験したことはありません。

今日、生きている人間はだれも明日を知りません。

だからね、これ以上の平等はないじゃないですか。

立って歩くことができる喜びをもっと激しく感じるべきです。 彼は、その普通の喜びを患者さんから教えていただくのです。

だから、ちょっとでいいからお役に立ちたい。

そう、生きていくためにはお金も大切ですが、 人から望まれることも命の源泉だと思います。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━