この時期、眩暈(めまい)や吐き気に苦しむ部長や課長が多く見られます。
その症状がひどくなって近所の病院に駆け込むと、決まって鬱と診断される。
本当にそうでしょうかね?
そこで、スタンダール症候群をご存知でしょうか。
フランスの作家スタンダールが、イタリアのフィレンツェを観光したときに この症状を訴えたらしく、それ以来スタンダール症候群と呼ばれています。
原因は不明ですが、一般的に言われているのは美術品を長く見上げていると、 首の血管が圧迫されて眩暈や吐き気を引き起こすとのこと。
たしかに、イタリアのローマやフィレンツェ、ミラノのような歴史都市には 天井を見上げるような美術作品や建築がやたらと多いです。
それとまったく一緒じゃないの?
物理的に天井を見上げて首を圧迫するのがスタンダール症候群で、 精神的に上司を見上げて首を圧迫するのがスタンダード症候群。
まぁ、平均的な部課長という意味でスタンダードと強引に名付けました。
だから、それは単なる血流の問題であって、 首から肩にかけて入念にマッサージをすればそのうち治ります。
その証拠に、ツアーでサッサと回る日本人はスタンダール症候群を発症せず、 優雅にバカンスで訪れる西ヨーロッパの人たちに多く見られるようです。
また、上司を上司とも思っていない入社したばかりのペーペー社員は、 スタンダード症候群を発症しません。
きっと血流の問題でしょうね。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
ところが、こんな私でも頻繁に眩暈や吐き気を引き起こします。
以前にもお話したと思うのですが、私の悪癖の1つに、 「電柱の先端を凝視する」という大変珍しい奇行があるからです。
特にこの時期、暑さと眼球を焼く太陽光線でさらに拍車が掛かります。 ときどき電柱の先端にとまっているカラスと目が合ったりもしますし。
なんとかなりませんかねぇ、この悪癖。
だから、そんなことはどうでもいいんです。
たしかに、ノルマ云々で精神的に追いやられて塞ぎ込んだりもしますが、 多くの場合、首周りの血流が悪いだけなんじゃないでしょうかね。
そんなときは首から肩にかけて入念にマッサージでもしてみましょう。
では、また次回、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━