砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1943滴:辞められるうちが華

青春18きっぷを買ったがために、岐阜から高松まで鈍行電車で片道7時間。

京都で吐きそうになり、大阪では脂汗が出て、姫路では腹痛が発生し、 岡山では腰痛を引き起こし、終点の高松では1分ほど立てませんでした。

特急に乗りましょうよ、みなさん。

勤めていた会社を辞めて9年目です。ひょっとしたら10年かも知れません。

久しぶりに会う人からは、よく「一人で続きますね」とか「今のご時世、 9年もよく続けられましたね」とか言われます。 ↑ (このように言われたから9年目と思っているだけで真偽は分かりません)

はい、辞められないからです。

サラリーマンは恵まれているじゃないですか。 だって「辞める」という伝家の宝刀があるんだから。

でも、私のような個人事業主は1等の宝くじが続けて当たらない限り、 「辞める」という選択肢は存在しません。

やらざるを得ないからやっているだけで、 次に辞めるときは人間を辞めるときです。

だから、辞められるうちが華なんですよね。

そう思うと辛いサラリーマン生活も楽しくなりませんかね。

今の部署の中で1つでもいいから楽しいことを見つけたり、 一歩会社に入ったら別人格を演じて芝居ごっこでもやったらどうでしょうか。

それと「小さな達成」を繰り返したり、積み重ねていくと何気に面白いです。

別に本来の業務でなくても構いません。

花瓶の花を替える。 山積みの書類を調える。 朝礼前に上司を目で殺す。 息切れするくらいラジオ体操を全力でやる。

このような「小さな達成」を毎日続けることで会社に行くことが楽しくなり、 その積み重ねが評価されて予想外の出世につながることもあると思います。

何をやってもいいんです。最後には「辞める」という選択肢があるんだから。

そして、絶えず「辞められるうちが華」だと自分自身に言い聞かせましょう。

たったそれだけで何があってもどんなに罵倒されても絶対に辞めませんので。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

讃岐うどんのメッカでも私が食べたのはハンバーグ定食でした。

ふと思ったのですが、鈍行で片道7時間が苦しかったのではなく、 関西・四国方面が私の体質に合わなかったのかも知れません。

試しに東京まで行ってみますか。

岐阜→豊橋→浜松→島田→熱海→東京で約7時間です。

ひょっとしたら熱海で折り返す可能性も無きにしも非ずですが。

辞められるうちが華。

これは当然「辞めることができるうちが華」という意味で、 「社員に辞められるうちが華」という意味ではありません。

無難なところで浜松で鰻丼(竹)を食べて帰ろうかしら。

では、また次回、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━